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製造業

第253号 改善アイデアは黙っていても出てこない!

柿内幸夫─社長のための現場改善

 

kaki253-1.jpg 先回は伊賀上野の崇廣堂(すうこうどう 国史跡)という藩校に行ったと申し上げましたが、今回は崇高堂のモデルになったといわれる栃木県足利市の足利学校に行きました。

 

 足利学校の創建については諸説あり、一番古い説をとると奈良時代にさかのぼるほどの歴史を持っています。

 

 写真は寄宿舎とのことですが、夜遅くまで学生がここで本の書き写しをしたのだそうです。

 

 私は本やコピー機があるのは当たり前と思っていましたが、昔はそうではなかったのですね。昔の人の勉強に対するご苦労が先回に引き続き理解できました。

 

 さて、今回はチョコ案制度の9つの特徴のうちの 8)についてご説明いたします。

 

 1、大きな成果を求めない。

 2、独創性を求めない。

 3、会社の役に立つことや仲間が喜ぶことであれば、従来の改善提案の常識にとらわれずすべて評価する。

 4、結果のみでなく、プロセスも評価する。

 5、報告の用紙も極力簡素化し、「改善以前の状況」と、「改善後の状況」と「自分の氏名」の3点を書けばよいというメモ程度の内容で十分とする。

 6、一般の改善提案制度のように内容の等級付けをしない。

 7、報奨については1件100円前後の金額が妥当であると考える

 8、1ヶ月に全員が最低でも1件の改善を実行して報告するといったルールを設ける  

 9、気軽な発表会を実施し、みんなで改善というものに慣れ親しむ。

 

 それでは、8、1ヶ月に全員が最低でも1件の改善を実行して報告するといったルールを設けるの特徴について続いて詳しく説明します。

 

 以前、私は現場で改善をしたり講演会で話すとき、「何かご意見、ご質問のある方は手をあげて下さい」といった投げかけをよくしていたのですが、最近はあまりしなくなりました。

 

 理由は、この投げかけだと反応して下さる方がとても少なく(ほとんどの場合、全員が黙っている ^ ^;)盛り上がらないし、私からの一方通行では理解が深まらないからです。

 

 そこで最近の私は、順番に全員の方のお名前を呼びながら質問を求め、もし質問がない場合は感想をしゃべってもらうようにしています。

 

 すなわち、そこにいらっしゃる方全員に声を出してもらうようにしているのです。そうすると、当然のように全員が何かをお話し下さいます。しかも、半分くらいの方々から、かなり重要な質問がしばしばあります。

 

 「えっ、これ聞きたかったのに黙ってたの?!」ということですが、やはり日本人である私たちは、小学校の時から静かに先生の話を聞くという習慣づけをされていますから、自発的に質問をするというのは難しいときが多いとは思います。

 

 もちろん中には「特にありません」という声を出す方もいらっしゃるのですが、その場合は私がその方に質問をします。「これ好きですか?」みたいな簡単な質問です。

 

 しかし、そのきっかけからまた良い答えが返ってくるのです。ですから「ご意見・ご質問ありませんか?」だけで議論が起きないのは当たり前だし、そこで何もしないで終わってしまったらもったいないと理解したのです。

 

 同じことが改善実行にも言えます。「こういう厳しい時期ですからなるべくたくさん改善を実行してください」という言い方では、せいぜい「特にありませんでした」で終わってしまう事があります。しかし「全員が、最低一件の改善を必ず実行しろ!」であれば、愛では「良いアイデアがないから考えよう!」となります。

 

 しかし、コンサルタントの私でもいつでも良いアイデアが出せるわけではありません。ところが、チョコ案は「マネあり、メンテナンスあり、何でもあり」なので、困ったら周りの改善をマネすればいいのですから、心配に及びません。

 

 そして実行したら、必ずほめられるのです。もちろんこの文章を読んでくださっている皆様がほめてあげるということです。

 

 チョコ案で春も勢いよく改善を進めましょう!

 

kaki253-2.jpg

copyright yukichi

 

※柿内先生に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。etsuko@jmca.net 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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