サンフランシスコの郊外、サンノゼにあるデンソーに行ってきました。
そこには、20名くらいのスタッフがいる小ぢんまりとしたオフィスで
アメリカの副社長と、開発部の部長に会ってきました。
従兄が開発部長をしているので
いろいろ聞いてきました。
そのとき紹介していただいた副社長が、
中高校の先輩でビックリしました。
こんなことってあるんですね(驚)。
デンソーでは、面白い話を聞け
特に2点興味深かったのです。
1つが
デンソーのような大企業
連結 168,813名
連結:5兆1082億91百万円(2018年3月期)
こんなに大きいのに
なぜ?スタートアップ企業(ベンチャー企業)に投資するのか?
確かに、30年、20年前は、なかったそうです。
なぜなら自前でできるから。
それが、今では
機械を使ってメカを作るのから、
ソフトウエアが重要になり
それは、小さな会社でも作れる
それよりかも、小さい方が大企業のように制約がないから革新的な開発ができる。
なので、20世紀のように、何でも自前主義ではなく、新たなものを取り入れるために
投資をするということをしているようなのです。
もう1つが、開発部隊なのに
静かなのです。
私が、自動車会社に勤めていたときには
もっとガチャガチャしていた記憶があります。
それが今では、開発はすべてパソコンの中なのです。
だからこそ、小さな会社でもチャンスがあるのです。
時代の移り変わりをつくづく感じます。
その部署は、開発をやっている部署らしいのですが
今、自動車関係で、これからの開発で最も注目され
人材として必要になっているのは
セキュリティの専門家だそうです。
車もこれからIoTになり
インターネットと接続されます。
IOTとは、Internet of Things、物のインターネット。様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され(単に繋がるだけではなく、モノがインターネットのように繋がる)、情報交換することにより相互に制御する仕組みである。それによるデジタル社会の実現も指す。(Wikipediaより)
その時に
外部から侵入すれば
車を外部からコントロール出来るのです。
それを防ぐためのセキュリティ技術が
今、注目されているそうです。
そして、
先にも書いたとおり
部屋にパソコンしかないから非常に静かでした。
昔は横に試作室があり、試作しながら
開発をすることが多かった。
つまり、パソコンさえあれば
開発できるわけですから
中小企業でも、1人でも
ソフトウエア開発できれば、
大企業が欲しがるそうです。
大企業はどうしても保守的になり
失敗しないように失敗しないようになるので
社内イノベーションが起こしにくくなり
革新的な開発ができなくなります。
なので、
デンソーも昔は、小さな企業に投資するなんて事はなかったそうです。
しかし、今では、小さな会社でも革新的なソフトウェアを開発している会社に
投資をしているそうです。
逆に言うと
革新的、そして、他とは違う差別要因があると
大企業に勝てるのです。
資本だけではない
という世の中になりつつあるのが面白い世の中に
なりつつあるように思います。
(サンフランシスコと宿泊ホテルから)
(サンフランシスコと言えば、ケーブルカー)
(デンソー副社長といとこと食事)
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