ウェアラブルデバイスとは、腕時計やメガネのように、身に付ける電子機器を指します。例えばスマートウォッチは、スマホと組み合わせ、歩数などの活動量や脈拍を把握することで、消費カロリーの記録や睡眠の質の診断および改善のアドバイスをしてくれたりもします。
さらに、最新製品では、血中酸素濃度や体温(皮膚温度)の測定ができたり、高度な製品になると心電図機能を備え、異常発生時に自動通報もできるなど、進化を続けています。
今回ご紹介するのは、メガネ型のウェアラブルデバイス「HUAWEI × GENTLE MONSTER Eyewear Ⅱ」。つるの部分にスピーカーを内蔵し、スマホと組み合われば通話をしたり音楽を聴くことができます。コンセプト自体は新しいものではありませんが、音質が良好で実用性が増した印象。最新製品の実力をレポートしたいと思います。
■HUAWEI × GENTLE MONSTER Eyewear Ⅱ
「HUAWEI × GENTLE MONSTER Eyewear Ⅱ」は、スマホとの組み合わせを前提に、スピーカー機能とマイク機能を搭載しています。カメラやVR/ARといった映像関連機能は無く、シンプルなオーディオ製品ですが、スピーカーの音質が向上し、音楽も充分に楽しめるのは驚きです。
【HUAWEI × GENTLE MONSTER Eyewear Ⅱ】
https://consumer.huawei.com/jp/wearables/gentle-monster-eyewear2/
実際に使用すると、音質は非常にクリアで、通話時は相手の声が良く聞こえます。耳穴を塞がないので、自動車を運転している時のヘッドセットとして重宝しそうです。
音楽は音のキレが良く、軽快で心地よいサウンド。イヤホンに遜色の無い音楽体験ができます。耳穴を塞がないのは快適で、音に広がりも感じられ、イヤホンが苦手な方もぜひご注目を!
また用途の面は、街中で周囲の状況を察知したい場合や、オフィスで周囲の呼びかけにも違和感なく応えたいようなシーンにも適します。イヤホンで耳を塞いでいる人に声を掛け難いですから…
因みに音漏れは、無し、と言えば嘘になりますが、指向性を持たせるなどの工夫により、小さく抑えられています。適度な音量で利用すれば、音漏れで周囲に迷惑をかけることはなさそうです。
■メガネ型ウェアラブルデバイスは普及するか?
メガネ型デバイスは、イヤホンに代わる音声デバイスとしてだけでなく、ARやVRといった映像および情報デバイスとしても期待されています。
しかし実際にいろいろな製品を試用すると、課題も感じます。まず、フレームが自由に選べないので、フィット感以前に、サイズが合わないケースがあります。今回、中国ファーウェイの製品は、欧米メーカーに比べると、アジア地域を意識した設計なのか、大きな違和感を覚えなかったのは発見でした。
また、メガネを常用している方の場合、度入りレンズに交換するなど、個々に対応が必要なのも億劫です。ほか、日本では欧米ほどサングラスを利用しないので、メガネ型ウェアラブルデバイスが浸透しにくいという見方もあります。
メガネ型ウェアラブルデバイスが本格的に根付くには、視力以上のモノが見える、未来も見える、など、画期的なメリットが必要かもしれません。
■さいごに
メガネ型ウェアラブルデバイスは課題が多いですが、現時点でもイヤホンやヘッドホンの代用といて一定の利用価値を感じます。
今回ご紹介した「HUAWEI × GENTLE MONSTER Eyewear Ⅱ」は、音質が優秀で進化を感じるもの。気になられた方は、チェックされてみてはいかがでしょうか?
(フィット感とデザインの両面で、購入前には試着をお勧めします)