【写真】ミライスピーカー・ミニ。一般的なスピーカーとは異なり、四分円形状で曲面部から音が放たれる。(メーカー提供画像)
年齢を重ねると音が聴こえ辛くなるもの。こうした加齢性難聴は自然な現象ですが、テレビの音を大きくすると同居人や近隣の迷惑になることもあり、なんとかしたいとお考えの方も多い事でしょう。
そんな未だ補聴器は不要ながら、テレビの聴こえを改善したいという方に注目されているのが「ミライスピーカー・ミニ」です。筆者も体験したので、効果の度合いも含めて詳しくご紹介しましょう。
「ミライスピーカー・ミニ」は、主に加齢性難聴で聴こえが鈍ったと感じる方に最適なスピーカー。電源のほか、テレビのイヤホン端子と接続するだと設置も簡単です。
ポイントは、音量を大きくしなくても、ニュースのアナウンス、映画やドラマのセリフが聴き取りやすくなる効果があるということ。手品のようで不思議に感じるかもしれませんが、筆者も実際に体験して効果を確認しました。
構造は、振動板として、円弧状に湾曲した板状の素材を用いているのがポイント。一般手的なスピーカーは真円で円錐形の振動板を用いているので、大きな違いと言えます。
【写真】ミライスピーカー・ミニの内部構造。(メーカー提供画像)
音が聞こえ易くなる原理は正確に分かっていないそうですが、実際に機械式のオルゴールに下敷きのようなプラスティック板をくっつけると音が大きく感じ、さらに半円状にたわませると、明らかに音量が大きくなったように感じます。音が大きくなる理由は、振動板の共振や、音が広く拡散されて壁面を反射するなどが考えられるそうですが、経験上、もっと他の要素もありそうです。それほどの音量感アップ効果を発揮するのです。
原理が明確でないということは、最近流行りのAI技術やコンピュータシミュレーションを用いても性能向上は望めません。「ミライスピーカー・ミニ」は、熟練の音響エンジニアが試行錯誤を繰り返して完成させたものだそうで、人間の英知を感じます。
実際にテレビスピーカーとして鳴らしてみると、55歳の筆者の聴覚では、低音成分が少なめで、声の子音が少し耳に付く印象。耳穴を塞いで難聴に近い状態にしてみると、テレビに内蔵のスピーカーよりも「ミライスピーカー・ミニ」の方が言葉として理解しやすく感じます。ヒトの聴覚は、聴こえが悪くても、推測する能力があるそうで、子音の聴こえ易さが推測を助けるのかもしれません。
因みに「ミライスピーカー・ミニ」と同じ仕組みのスピーカーが、既に銀行や役所の窓口などでも活躍しているそうです。
自分だけが使用する補聴器もありますが、まだそこまでの聴力低下を感じず、テレビの音を聴き取り易くしたい程度なら、「ミライスピーカー・ミニ」を試す価値はあるでしょう。因みに、公式のオンラインストアで購入した場合、60日以内なら返品可能とのことです。
【製品情報】
・製品名: ミライスピーカー・ミニ
・製品公式URL: https://soundfun.co.jp/
・価格: 19,800円(公式オンラインストア/税込)