menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

人間学・古典

第十三話 「声無きに聴き、形無きに視る」

中国哲学に学ぶ 不況は会社守成の好機

“声無きに聴き、形無きに視る”
  (相手が言い出さないうちに、何を言いたいのかを悟り、
      行動で示さないうちに何を希んでいるのかを知る)

この言葉は子として父母に仕える心構えを示したものであるが、事業経営にも役立つものである。
技術開発、新商品開発にしても人々の心を予測して進める必要がある。
組織管理にしても上が下の人々の心を読み取り、下の人々がトップの心を知ってこそ
一心同体の力が発揮できる。 

現職中、私にもこんな体験がある。
銀行の人事部長当事である。
毎年正月には、本部部長、支店長、何十人の内から十人が選ばれて頭取の自宅へ招かれ、
無礼講の宴会が開かれ、頭取夫妻も、三味線、尺八の二曲演奏も加わるほどであった。

前年、私は富子頭取夫人の前で、春日八郎の“死んだはずだよお富さん”を踊って恐縮して、
その夜は静かにしていたが、宴も終わりに近づいたころ、
頭取が“君達のように元気者揃いだと僕も楽ができるのだが”とつぶやいていた。

それから三月の年度末、突然、頭取から呼ばれ、
“部長の10%ばかり異動したい。すぐ人選をせよ”という命令。“それなら、もう作ってあります。”
“誰から頼まれた”“頭取からです”“正月にご馳走になっているときに命令を受けました。
私は頭取の独り言でも冗談でもすべて命令として受け止めています”

 “君には、うかつに冗談もいえないな”と笑っていた。

 


※一部旧字を現代漢字に変更させていただいております。

第十二話 「準備と成功」前のページ

第十四話 「謂う勿れ今日学ばずにして」次のページ

関連記事

  1. 第七話 「肉を割いて腹に満つ」

  2. 第十五話 「怒りを止むるは」

  3. 第六話 「十天王」

最新の経営コラム

  1. 第103回「惜しげもなく捨てる経営が、成長の推進力」サイバーエージェント

  2. 第176回「アラカルトでこそ、気配りの差がつく」

  3. 第25回 百年体系

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 社員教育・営業

    第19号 “銀行・保険業”のための全員営業の活用法【問題...
  2. 経済・株式・資産

    第36話 習近平新体制が抱える4つの課題
  3. 経済・株式・資産

    第25話 破たんしても再生できるポイントとは(2)
  4. ブランド

    社長の価値を高める 「Theプレジデンシャル・イメージ A to Z」 ~トッ...
  5. ブランド

    男の華(アクセサリー)その2
keyboard_arrow_up