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マーケティング

第5回 MIPがもたらす「13の経営メリット」

ロングセラーの玉手箱

 MIP経営とは、なぜ中小企業に向いているか、なぜ自社の長期繁栄を実現し、社会に喜ばれる企業となれるのか。その全体像を説明するお話のつづきです。
 
 今回も、下図「MIP経営図」をご参照いただきながら説明いたします。
 
1.png
 
 先回は、ロングセラー商品づくりの手段として、「市場の創造」についてご説明しました。二番煎じのモノマネではない、新しい市場を創造する商品ことこそが、、ロングセラーとなる「強い売りモノ」創りの条件です。
 
 そしてもう一つは、「市場の拡大/先導」です。
 
 MIPはだれも見たことがない新しいカテゴリー商品ですから、「なんであるか、何の目的に使うものか」、そして「誰にとって、どう良いか」を消費者に広く認知してもらい、市場を拡大して10年以上売れ続けるのです。
 
 ここで、MIP商品をもつことの経営における13のメリットを挙げてみましょう。
 
 ①長期間シェアナンバー1の売りモノをもつ会社になれる
 
  中小企業の経営者にとって、「シェアナンバー1商品」は、夢のようなことかもしれません。しかし、MIP商品は、既存マーケットへの後発参入ではなく、新カテゴリーマーケットを創る商品であり、中小企業であってもシェアナンバー1の商品をもつことが可能なのです。
 
 ②後発参入に比べ100倍の成功率
 
  私はかつて、223の市場を分析して、10年以上シェアナンバー1を保っている商品を調べ、そのうち先発のMIP商品がどのくらい占めているか、また、後発の類似商品で、1年でもナンバー1になった商品はどのくらいあるのか調査したことがあります。
 
  結果は、MIPは53・8%(2つに1つ)、後発商品は0・5%(200に1つ)と、じつに100倍という、圧倒的な差でした。
 
  これが先に述べた「1000に3つの成功」の実態です。
 
  1000に3つを比率になおすと0・3%ということですから、あながち「大げさな自虐的たとえ」ともいえないのです。
 
  後発商品を、飽きもせず次から次につくり続けてきた会社の経営者は、両者の差がこんなにも大きいことを知らなければなりません。
 
 ③シェア争いのロスから脱出できる
 
  既存マーケット内でシェアを喰い合うのでなく、既存マーケットの「外」に新カテゴリーを創るのがMIP商品です。市場に競争相手がいないのですから、これまでのようなシェアの奪い合いに要した経費は不要になります。
 
  市場が確立し拡大して、後発商品がやがて参入してきても、先発優位で、発売初期のシェア独り占め状況はなくなりますが、市場の拡大につれて、より多くの売上と利益が得られることが多いのです。要するに、約1/2のシェアは長く保てるのです。
 
 ・・・残りのメリットの説明は、次回に続きます。
 
 

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  2. 第8回 MIPがもたらす「13の経営メリット」その4

  3. 第3回 MIPで下請けを脱する(その2)

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