menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マーケティング

第6回 MIPがもたらす「13の経営メリット」その2

ロングセラーの玉手箱

 先回に続き、MIP商品をもつことの経営における13のメリットを挙げてみましょう。今回は4つ目からの説明です。
 
 
 ④長期にわたり売上・利益が安定的に累積される
 
 MIP商品の多くは、シェア№1商品として毎年高利益をもたらしてくれます。
 
  もしその後も、MIP商品を複数開発できたならば、売上と利益は、確実に積みあがります。MIP商品を意図して開発しなければ、3つのパターンのいずれかが多くなります。
 
 ひとつ目のパターンは、多くの中小企業のこれまでの姿です。つまり、偶然できたMIP商品で稼いでいる中で、次々に市場からすぐ消えてしまう短命商品が出され、会社に売上も利益も累積しないケースです。
 
 これまでの商品開発では、長期間シェア№1を稼ぎ続けるようなMIP商品が、偶然の確率でしか生まれないために、このようなケースが当たり前のパターンになるわけです。
 
 ふたつ目は、一定以上の年月、売上・利益を生み出してくれる長寿商品がやがて衰退してきたとき、MIP商品を意図的に創っていない会社は、いずれ「倒産近し」の会社になっていきます。
 
 みっつ目は、もはや柱となる商品が消滅し、毎年短命商品ばかりが続出するケースで、売上が累積するどころか、利益が出ずに赤字続きで倒産を免れない、いわゆる自転車操業の経営パターンです。
 
 ここで大事なことは、いずれのパターンも売上利益の長期的な拡大が見込めないということです。たまたま偶然にMIP商品に恵まれるのではなく、意図してMIP商品を創ることこそ重要なのです。
 
 ですから、経営者は意図的、必然的に次のMIP商品を創り出して、売上利益を累積させていMIP経営を、強く意識していただきたいので。
 
 ⑤追われる開発からの解放
 
 新商品を出したはいいが売れない。急いで次の商品を出さなければ…。従来型の商品開発では、MIP商品は偶然にしか生まれず、短命商品ばかりが乱発される結果に終わっています。
 
 しかしMIP商品開発は、前回コラムで述べたように2つに1つが長寿商品となりうるので、「追われる開発」から解放されます。
 
 「追われる開発」では、商品力が十分に仕上がっていない状況でも発売されたり、乱発される商品に販売部門の力が分散される分、既存商品の寿命までもが短くなってしまう。結果として、利益どころか赤字が累積する羽目になるのです。
 
 しかもそれらは社内資源の浪費だけではなく、地球資源のロスにもつながります。
 
 
 

第5回 MIPがもたらす「13の経営メリット」前のページ

第7回 MIPがもたらす「13の経営メリット」その3次のページ

関連記事

  1. 第4回 中小企業を発展させる「MIP」とは(その2~新しい市場をつくる)

  2. 第3回 MIPで下請けを脱する(その2)

  3. 第9回 MIPがもたらす「13の経営メリット」その5

最新の経営コラム

  1. 「癒し手」としてのリーダー~『最強のリーダーは人を癒すヒーラーである』に学ぶ①

  2. 第163回 1台4役以上!オフィスの効率化に!

  3. 第158回『面白すぎて誰かに話したくなる 蔦屋重三郎』(著:伊藤賀一)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 社員教育・営業

    第46回 「間違えやすい言葉の上手な伝え方」
  2. 人事・労務

    第4話 社員が安心して仕事に専念できる企業に発展がある
  3. 経済・株式・資産

    第74回「出版社活況の恩恵をフルに享受する電子書籍卸」メディアドゥホールディング...
  4. 健康

    第93回 恐山温泉(青森県) 「地獄」に湧き出す「極楽」の湯
  5. 戦略・戦術

    第261号 自社サイトで安心・簡単を提供する ID決済サービス
keyboard_arrow_up
menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ