
ブランディングを通じた社会的貢献の強化:
ニューヨークを始め米国の企業は、単なる利益追求だけでなく、社会貢献も重視しています。
例えば、環境保護活動や社会正義に関するキャンペーンを展開し、それぞれ企業の価値観をブランディングに反映させています。これにより、企業は顧客からの支持を得ると同時に社会的影響力も高めています。
ニューヨークのビジネス界では、DEIとブランディングが不可分の関係にあります。多様性を尊重し、公平性と包括性を重視する企業こそが、持続可能な成長と社会的な影響力を築いています。
一方で、表面的にはDEIやサステナビリティを謳い、そうあるかのように振る舞っているけれど、内情はそうではないと言う企業やブランドも実際にはあります。そのような企業はすぐに炙り出され、大問題となるのです。
DEIやサステナビリテティに関する理解が足りていない場合、例え悪意はなかったとしても、叩かれてしまうでしょう。また、文化の盗用と言う点も念頭に置きたいところです。
特にダイバーシティを体現しているZ世代は、非常にこれらの点に真剣で、これからの社会を憂いている為、問題意識を強く持っています。
しかも、特にアメリカではZ世代の人口がどんどん増えており、またSNSを難なく使いこなす彼らの発言力は社会を動かすものとなっています。また、購買と言う点においても大事な指標になる世代であると言えます。
DEIは儲かるか?その答えはYesです。しかし、それに関する上澄みの理解で実践すると、痛い目にあうことも付け加えておきましょう。
しかし、別に怖がることはありません。実践していくことで、それぞれの企業が社会をより良い場所にしていく一旦を担えるのです。
それに、少しでも一つでも、実践していく必要があるのが今の社会。だからこそ、グローバル社会のトレンドの背景にある社会の動向とその根底にある意味をしっかり理解し、それぞれの企業に合ったやり方で、企業として社会と顧客への責任を果たす。
これこそが本当の意味の「ブランド」のあり方、そしてブランディングの本質です。ブランドとは、社会と顧客との約束と信頼ですから。
このようなことを踏まえ、次回からはニューヨークの気になるビジネストレンドや熱いブランド、その人気の秘密、DEIを如何に取り入れているか、Z世代との関係性などの実例をお届けします。どうぞお楽しみに。
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