人を導く方法として、コーチングに注目が集まっています。一方的に答えが与えられるティーチングに対して、自分で答えを見つけるように促されるコーチングは、「自分自身で考えるか否か」が大きく異なっています。
そのため,ティーチングされるよりも、コーチングされる場合の方が、明らかに自分で解決策を考えたり、創意工夫をしたりすることが求められるため、物事を理解する理解系脳番地や、考えを巡らせる思考系脳番地を活性化させる特徴があると言えるでしょう。
昨今、指示待ちの部下が増えていると考えるリーダーが増えています。学校教育は、どちらかといえばティーチングに偏っています。それに対して、リーダーは、これからどうしていったらいいか、どうしたいのかを日々考え、セルフ・コーチングをやっているのが当然であるため、このような感覚を抱くのは当然なのかもしれません。
ティーチングされることに慣れている人には,自分で思考を巡らせたりするコーチングには反応が鈍く、すぐには考えやひらめきが出てこないかもしれません。「艱難汝(かんなんなんじ)を玉にす」という古来からの言葉があるように、多くの困難こそが人を成長させると、人々が共感するところなのだと思います。ところが、「艱難」はその人によって、まったく内容が違い、とらえ方も違うでしょう。
そこで、自分にとっての「艱難とは?」を考えることから始め、さらに、一歩進んで、チームのコーチングに慣れていき、より大きな組織の艱難を見つめ、克服できる脳を育てましょう。
今月のトップに立つ人がする月刊脳番地トレーニングは、「部下が自分で答えを出す質問をしてみる」です。
是非、今月はこの脳トレを実行してみて下さい。
経営者と社員の脳の健康のために!