日本政府観光局の10/22の発表によると、2014年1~9月の訪日観光客数は、年間1,000万人を突破した昨年比26%増の973万人となり、10月に入った現在では既に1,000万人を突破、今年は1,300万人にも到達できる可能性がある。
4~6月の訪日外国人による国内消費額をみると、4,874億円(前年同期比33%増)と2期連続で過去最高を更新、一人あたりでも14万3,942円(6%増)と大きく、全国免税店売上高は1~9月で421億円(2013年は年384億円)と既に昨年を上回っている。
また、2014年上半期(4~9月)の関西国際空港の国際線利用者数は、外国人旅客数が321万4,807人(前年同期比31%増)と過去最高を記録し、日本人旅客の316万6,850人(5.0%減)を初めて上回った。
外国人比率の高い三越銀座店は、消費増税直後の今年4月に売上が前年同期比1.1%増となったが、この時期に初めて免税売上が全体の10%を上回ったためだ。
そして、この秋の中国が国慶節(10/1~7)休日の時期にはそれが25%と全体の1/4を占めるまでになり、内需型産業と言われていた国内の小売店舗のグローバル化が進んできていることが伺える。
■ラフォーレ原宿「スーベニア. ラフォーレ(SOUVENIR.Laforet)」
百貨店に負けず劣らず外国人観光客が多い東京原宿では、ラフォーレ原宿が今年8/1から館内の110店が「HARAJUKU / TOKYO」、「STANDARD」、「GIFT」、「JAPANESE」の4つのテーマに合わせたお土産アイテムを展開する「SOUVENIR.Laforet」を開始しているし、シップスも9/26から店内にSHIPS SOUVEN!RS(シップススーベニアーズ)コーナーを展開、「メイド・イン・ジャパン」やコラボレーションによるこだわりのアイテムを中心に、陶磁器、ノート、ジーンズなど、シップスのフィルターを通したスタイリッシュなおみやげの販売を開始している。
■東京キッチュ
外国人だけではなく、このところ注目されている東京の下町風情が残る谷根千(谷中・根津・千駄木)にある、「和&ユニーク」をテーマにしたセレクトショップ「東京キッチュ」は、ひねりが効いた和をモチーフにするお土産品が数多く販売され、外国人にも人気となっている。
海外へ 「和」を発信するネット販売サイトが中心のため、千駄木地区にある実店舗は土・日・祝日のみの営業となっているが、企画者の松村さんに説明を伺うと、開けると開きになっている魚型のペンケースや海苔巻きタオルなど、次々に面白いものが出てきていろいろと買ってしまう。
東京オリンピックに向けて、外国人観光客数は2,000~3,000万人とまだまだ増えて行くと思われるので、国内のグローバル化はこれからが本番だ。