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第77回「聞き手の心に届く話し方」

デキル社員に育てる! 社員教育の決め手

「聞き手の心に届く話し方
◆仕事を円滑にすすめる「コミュニケーションのスキル」◆

 
前回の「にこやかに話す」に続き、「聞き手の心に届く話し方」についてすすめて参ります。「にこやかに」がベースになりますが、5つのポイントをあげましょう。
 
1、聞き手が理解しやすいスピードで話す
 
これは基本中の基本で、一方的に自己本位に話をしたのでは、残念ながら聞き手に何も伝わりません。一つのセンテンスでも伝えたいところは、ややゆっくりと話します。「ございます」のようなところではやや早口でもかまいません。私たちが、聞き手に伝えようとするとき、この意識が必要です。
 
2、わかりやすい言葉で話す
 
人は耳になじみのない言葉のところでは、理解のスピードにブレーキがかかってしまいます。「?」と思っているうちに話しての話が先にすすんでわからなくなってしまうこともあります。どのような内容の話であっても平易に話すは大切です。さらに漢語より和語を選んで使うと話の印象がやわらかくなります。例えば 使用する→使う、 表現する→表す、 可能です→出来ますなど。聞き手は話し手の内容がすべてわかったとき、安心できるのです。
 
3、アイコンタクトを取りながら話す
 
アイコンタクトについては、少ながらず日本人は苦手なようで、その所要時間が短いです。話が終わっても一、二秒アイコンタクトを続けてくれる話し手と、あなたならどちらが好きですか?ほとんどの人が後者を選ぶのではないでしょうか。アイコンタクトの長さは関心の深さに比例します。そして一般的に人は関心を持たれたい生物と言われていますから、どんどんアイコンタクトを取って下さい。
 
4、かつ舌に気をつけて話す
 
あなたがどんなに優秀であっても、どんな素晴らしい内容の話をしても、口の中でゴニョゴニョ言っていたのではいったい何が言いたいの?と思われてしまいます。言葉の一音一音をしっかりハッキリ言うために、口の開閉をよく意識して下さい。たとえ同じ内容の話であっても、かつ舌次第で内容の信ぴょう性の数値がかわってきてしまいます。(これは声量についても同じことが言えます)
 
5、抑揚をつけて話す
 
皆様が考える以上に聞き手の印象を変えるのが抑揚です。極端に言うと、この人はいい人とさえ評価させる力があります。
あえて、簡単なあいさつ言葉「おはようございます」で考えてみましょう。私は研修中、この「おはようございます」を参加者全員に言ってもらいます。前列の右端か左端の人がトップで横に進み一筆書きのように最後の列まで行きます。口にする言葉は「おはようございます」だけですが気持ちは“I Love You”で、とお願いします。言うタイミングがわかりやすいよう一人ずつテーブルベルを鳴らします。ただし“I Love You”の響きが伝わってこない「おはようございます」の場合、トップバッターに戻します。気持ちをたっぷり込めて言わないと聞き手に心地良い抑揚はつきません。言葉の意味を大切にしないと抑揚はつきません。“I Love You”の響きだったときには決して妥協はせずに「はい、トップバッターに戻ります」を言います。連帯責任制で進めるのですが、何度もトップバッターに戻していると、最後の人が終った時には集中した結果、拍手が起こることさえあるほどです。
 
以上の5つのことを心にとめて話をすると、聞き手の心にすとれーとに届く話し方が自然に身についてきます。内容を単に話すのではなく、あなたという肉体を通して心からの言葉として発信して下さい。
 
 

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