「身だしなみで聞かせる」
◆仕事を円滑にすすめる「コミュニケーションのスキル」◆
前回の
「聞き手の心に届く話し方」に続き、今回は「聞き手の心に届く話し方」と同時進行で気をつけていただきたい身だしなみで聞かせる」についてお話しします。
人はまず視覚から、話す人の情報を得ます。洋服には流行がありますが、制服の意味はどんなところにあるのでしょうか。流行はおしゃれの範疇ですが、制服は会社を具現化しています。(もちろん働きやすさもあります)通りで会っても●●会社の人と分かります。その時、もしきちんと着られていない制服の場合ですとイコールきちんとしていない会社という印象を与えてしまいます。また、そのような人が話を始めても聞こうとする意欲は無意識に変わります。身だしなみは相手に信頼や安心を与えますので、逆の場合は不信や不安を与えてしまうことになります。これでは話し手として考えると最初からマイナスです。
それくらいのことは頭で分かっていると思うかも知れませんがそのレベルではわかったないのと同じです。きちんとした身だしなみが出来上がっている必要があります。あなた次第で信頼や安心に興味・関心・好奇心を相手に抱いてもらえます。自分の身だしなみを客観的に見直す良い機会と考え、次の項目を読み、出来ていると思えたら指を折って「○」印を数えてください。
【男 性】
●髪
1、髪が脂っぽくない
2、前髪が目にかかっていない
3、後ろの髪が衿にかかっていない
●顔
4、髭が伸びていない
5、毎日、顔を洗い、歯を磨いている(=清潔さ)
6、爪が伸びていない
7、手洗いを励行している
●服
8、汚れやシミがない
9、ほつれがない、ボタンが取れかかっていない
10、名札が曲がっていない
●シャツ
11、衿の内側が汚れていない
12、シャツの色が黄ばんでいない
13、袖口の内側が汚れていない
●ズボン
14、ズボンの丈が長すぎない
15、プレスのラインがしっかりついている
●靴下
16、毎日取り替えている
17、穴が開いてない
18、ズボンの色か靴の色と同じ
●靴
19、手入れがされている
20、かかとがすり減っていない
【女 性】
●髪
1、制服の方に髪がかかったら結ぶ
2、前髪が目にかかっていない
3、前髪のわきに、前髪より長い髪をたらしていない
4、髪の色は、会社で定められた色の範囲で染めている
●顔
5、ナチュラルメイクをしている
6、つけまつげはつけていない
7、アイラインの太さ、アイシャドウの色は派手にならない程度
●手
8、爪を伸ばしすぎていない
9、マニキュアは制服と合っている
10、肌の手入れをしている
●服
11、通勤時の服装にも気を配っている
12、制服を着くずさずに着ている
●ブラウス
13、濃い色の下着を着ていない
14、シミやシワがない
●スカート
15、丈を自分で変えていない
16、裾がほつれていない
●ストッキング
17、色や厚さが合っている
18、伝線はしていない
●靴
19、手入れがされている
20、ミュール・サンダル・ブーツなどが履いていない
男性の注意点としてはズボンの後ポケットがお財布やケータイなどで膨らみすぎていることやネクタイをやや右よりにしめていること。女性は何と言っても前髪の長さが気になりますので十分に注意してください。
男女とも20項目を書きましたが、全部「○」であることを望みます。20項目全部「○」で聞き手の前に立ったとき、あなたは聞き手にあなたの話を待たれています。
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