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- 第213号 356.3億円
この数字は、2014 年のSEO 市場規模の推測値である (クロスフィニティ㈱提供)。3 回目となる今回のSEO 市場調査では前年比113.0 % 増と、モバイルSEO ニーズの高まりなどにより、緩やかに伸長している。
PC 検索に対応するニーズも堅調に推移し、さらにGoogle によるモバイルフレンドリー推奨の流れを受けて、スマホ検索への対応ニーズが加速したことが数字に表われている。
Google では数年前から、意図的に検索結果のランキングを操作する目的ではられた悪質なリンクによるSEO 対策を行うサイトには、順位を下げるなどの制裁措置を厳格化していた。その結果、SEO サービス事業者の中には、解約を含め直接的な売上減に追い込まれて、事業撤退またはサービス形態の変更を余儀なくされた企業もあった一方で、リンクに対する警告が来た際の対応サービスや、アラートを未然に防ぐモニタリングサービスのニーズの増加もみられた。このように、全体としてはSEO の重要性や期待感は高く、今後も順調に拡大していくと予測している。
とくに2014 年は、コンテンツマーケティング元年と言われており、多くのSEO サービス事業者は旧来のSEO サービスに加えて、コンテンツマーケティングサービスを強化していたことが、市場全体の底上げに寄与している。
ちなみにコンテンツマーケティングとは、購買行動を起こさせるための「関係作り」を目指すもので、企業が有益で説得力のあるコンテンツを情報として発信して消費者とコミュニケーションを図っていく、新しいマーケティング手法である。 既存顧客との関係を強化すると同時に、見込み客をも引き寄せて、企業の売上をアップさせることを企図している。
このコンテンツマーケティングは、SNS の浸透などにより、旧来のSEO の視点だけでは捉えきれない難しさがあるが、自然検索経由のトラフィックの重要性は依然として高い。ネット通販においては、新しい流れとして、コンテンツマーケティングに力点を置く企業が徐々に増加していくはずだ。