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- 社長のための“儲かる通販”戦略視点
- 第246号 メディアごとに異なる「通販で買う理由」
「20~60 歳代の男女で通販を利用している人は9 割」。これは、調査会社のマクロミルが行った通販の利用実態調査である。全国の20~69 歳代の男女1 万人に買物に関する調査を実施し、明らかとなった。
また、通販を月に1 回以上利用している人を対象に、使用しているチャネルについて複数回答で聞くと、トップはEC・ネット通販サイトの80.7%で、2 位(ネットスーパー:14.5%)以下を大きく引き離した。1ヵ月当たりの利用金額については、ネットスーパーがEC サイトを抑えて僅差でトップとなり、テレビ通販、カタログ通販、新聞・チラシの通販を圧倒した。
この結果から、通販がより生活に密着したシーンで利用されていることがわかる。今後も、買物難民化現象の進展により、この傾向が一層強まるはずだ。
一方、通販チャネルごとの利用理由についても、興味深い調査結果が示されている。ネットスーパーは「いつでも買える」「大きな荷物や重たい荷物を運んでくれる」。EC・ネット通販サイトは「品揃えが豊富」「価格が安い」。テレビ通販は「つい買いたくなってしまう」。カタログ通販、新聞・折込広告は「通販でしか買えない商品がある」などだ。
このように、チャネルごとに利用理由が異なり、メディアの特性が浮き彫りとなっている。様々な媒体を使って相乗効果を生み出すメディアミックスにおいても、この調査結果を踏まえたアプローチをすることが重要だ。