menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

戦略・戦術

第253号 通販健康オタク県は?

社長のための“儲かる通販”戦略視点

 JADMA(日本通信販売協会)から『県民通販大調査2017』のレポート第2弾が1月15日に公開された。これは、全国47都道府県ごとの通販利用の実態把握を目的に、直近1年で通販を利用したことがある20代~60代の男女計10,000人を対象にしたQ&A 形式のインターネット調査で、2016年から実施されている好評企画である。
 
 たとえば今回の調査の中で、最近1年間に通販で健康食品・サプリメントを購入した人に対して、「ネット通販とリアル店舗のどちらを利用することが多いですか?」と質問。この商品ジャンルでネット通販の利用頻度が多い「通販健康オタク県」1位は、鹿児島という結果が出た。そして2位は大分、3位は熊本と続き、九州3県がトップ3を占めたことは特徴的である。47都道府県全体の結果としては、「ネット通販の方が利用頻度が多い」は13県、「リアル店舗の方が利用頻度が多い」は33県、同程度利用が1県となり、リアル店舗に軍配が上がっている。
 
 この調査結果に対して、県民性データアナリストの久保哲朗氏は、「ネット通販で健康食品の購入率が最も多い鹿児島県民は、リアル店舗での買物時間が全国46位と、あまり外へ買物に出ない傾向が見受けられる。また、県内にある病院数と看護師数がともに全国2位であり、医療機関が充実。それだけ健康を気にかける機会が多いと捉えられる」と、県民性の観点から通販の利用状況を分析している。鹿児島が1位というのは意外な気もするが、久保氏の分析をみると頷づくことしきりだ。
 
 これはほんの一部で、「通販ギフトの利用が多い県は?」「化粧品や美容品の年間購入金額が多い県は?」など興味を引く内容が多く、大いに参考になるレポートである。このような観点で、自社の顧客リストを県別に分けて様々な角度から分析してみると、新しい発見があるかもしれない。
 
 
 
 
書籍 白川博司著 『中国通販成功マニュアル』 好評発売中

第252号 海外販路開拓ツアー「プノンペン&バンコク」前のページ

第254号 291兆170億円次のページ

関連記事

  1. 第213号  356.3億円

  2. 第208号 10兆2,356億円

  3. 第230号 ベトナム経済を支える「越僑」とは

最新の経営コラム

  1. 第110回 経理スキルが向上する月例勉強会のすすめ

  2. 第131回 谷地頭温泉(北海道) 100人入っても大丈夫!北海道スケールの温泉銭湯

  3. 国のかたち、組織のかたち(31) 農業主義から重商主義へ(田沼意次の時代 上)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 教養

    2017年5月号
  2. マネジメント

    故事成語に学ぶ(27)小利を顧みるは、すなわち大利の残
  3. マネジメント

    第243回「量」より「質」より「量と質」
  4. 経済・株式・資産

    第101話 中小企業の事業承継(4)
  5. サービス

    60軒目 「小商圏における同じ見込客の幅広い利用シーンの落とし込み方法とは」
keyboard_arrow_up