menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第162回 『悲壮感のある人に、人はついてこない』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

 
新製品を市場に投入するに際して、価格、質、顧客満足度…など、
マーケティング的にすべての条件を満たしたものを華々しくデビューさせれば、
まず売れること間違いない。
 
しかし、一度市場に出た商品が長く生き延びるには、
他の商品との差別化なくしては不可能である。
 
 
同じことを人間にたとえていえば、
成功者として何かを成し遂げようと思ったのなら、
《自分の商品価値》はどこにあるのか?、
《他人にないもの》をどう身につけるか?、
いわゆる差別化を図っていくことが大きな意味を持ってくる。
 
とくに他人と違わない、差別化がない…というのでは、
その他大勢の中の一人でしかない。
 
そんなリーダーが率いる会社は大した会社になるわけがない、
そう言い切ってもいいだろう。
 
 
つまりビジネスマンとして大切なのは、
自分の差別化をどこに求めるか、どの点でピカっと光るものを作り上げるか、
ということである。
 
それを意識して自己啓発するのと、漫然とやるのでは、
同じ時間と同じ金をかけても、結果は月とスッポンほどの差が出てくる。
 
サイコロでさえ、念じるのとそうでないのとでは、
長い間にに出る目が違うというイギリスの実験結果がある。
 
 「あなたがいま何かを望なら、それがすでに成れりと思うべし。
  そうすれば、その通りに成るであろう」
聖書にさえ、こんな一節がある。
 
こうなると思い込めば、それは実現する。
マインド・マネジメント効果は否定できないのである。
 
ということは、
《自分はこういう点を磨くのだ》と意識して自己啓発にあたったほうが、
差別化はより図りやすい、ということである。
 
 
どういう人間を目指すのか ―――――― 。
そもそも自分は他人と比べて、この点なら負けないというものをどこに求めるか、
これは他人が決めることではない。
出来上がったものをどう評価するかは第三者だが、
作り上げるのは、ひとえに自分の責任である。
 
最終的な姿を描いて、そのためにはどう差別化を図っていくか、
スタートからしっかりと目標を決めて自己啓発にあたることがポイントである。
「40歳までに中小企業診断士の資格を取る」
「45歳で役員になる」
といったように明確な目標があれば、
何を学び、どう自己啓発を図っていけばよいかが、明らかになるはずだ。
すると、自分に課したノルマも、案外苦にならないものである。
 
自己啓発にあたっては、《悲壮感をもたないこと》がポイントとなる。
《エンジョイ》してやることが大切なのだ。
 
その意味でも、自己啓発にあたっては目標を明確にイメージすることが大切だ。
 
 
 
 

第161回 『論理の糸を通す』前のページ

第163回 『リーダーとして「場」を仕切る能力』次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連セミナー・商品

  1. 社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

    音声・映像

    社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

  2. 会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

    音声・映像

    会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

  3. ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

    音声・映像

    ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

関連記事

  1. 第112回 『秘書まかせの落とし穴』

  2. 第123回 『あきらめないことが、最高のリカバリー』

  3. 第165回 『計画→実行→評価のサイクル』

最新の経営コラム

  1. 第50講 カスタマーハラスメント対策の実務策㊲『出るところに出る!』第2部

  2. 「展示会の見せ方・次の見どころ」(2025年12月)

  3. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2025年12月10日号)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. マネジメント

    第140回 リーダーは「安全圏」の外へ出ろ
  2. 健康

    第46号 石原結實先生の偉業
  3. 教養

    第159回『野性のスポーツ哲学』(著:室伏重信)
  4. 教養

    2012年12月号
  5. 社長業

    Vol.5 会社の元気の素―コトバの意味の統一
keyboard_arrow_up