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マネジメント

第101回 『「ネクラ」を「ネアカ」にみせる法』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

「ネクラ」と「ネアカ」という言葉が、世に定着して久しい。
その内容をみてみると、2つのタイプに分かれる。

(A)本質的なモノの考え方が積極的で、「ネアカ(あるいはネクラ)」的なタイプと、
(B)表面的な態度や発言や印象が、「ネアカ(あるいはネクラ)」的なタイプの2つである。

が、現実をみてみると、(A)と(B)は、通常オーバーラップしがちである。


私も、たくさんの人と出会い、研究会や勉強会などで各社の社長に出会うチャンスが多いが、
トップは極めて少数の例外を除けば、総じて「ネアカ」または「ネアカ的」である。

自分としては社員を採用する場合、新人であれ、中途採用であれ、その決定に際しては、
「ネアカ」性を非常に重要な要素としてみている。
ただスタッフの場合は、考えていることは前向きにもかかわらず、
たまさか“表われ方”が「ネアカ」に出ない人もいるので、正しく人を評価するには、
単純に表面だけで判断する危険を、心して避けなくてはならないだろう。


自分がどちらかというと「ネクラ」だと思う人は、テクニックとして「ネアカ」に近づける方法がある。
ご参考までに記すと

(1)精神的、心理的なことで問題があった時、“なぜダメか”“なぜできないのか”
  と考えず、「どうすればできるのか」と逆転させて考えるようにする
(2)ネクラの人間の傾向として、モノを言うときに小さな声になりがちなので、
  意識的に大きめの声で話すようにする
(3)姿勢を正しく保つ。胸を張る
(4)スマイルを浮かべるように努力する

この4つのコンビネーションで、自分の印象(と時には実質まで)は、驚くほど変わるものだ。
結局、暗く否定的にモノを考えても、決して事態は好転しない、という哲理があるのだ。


そういえば、不思議なことに、トップの座にある人は、曰く名状しがたい「カリスマ的要素」があるものだ。
華があるとでもいうのか、計算や理論から決して出てこない何かがある。

トップは決して「スター」になってはいけないと思うが、その人が姿を現わしただけで
その場の雰囲気が明るくなるような「スター的な要素」は、必要なのではないだろうか。

この要素は、トップの十分条件ではないが、必要条件ではあるようだ。
そして、その必要条件を満たすための最低必要な条件に、「ネアカ性」があるといいたいのである。

 

 

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