menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第49回 『正しい評価法』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

部下の仕事を評価するということについて、具体的に考えてみたい。

  「結果を出せば、やり方はどうでもいい」
  「やり方こそ評価の対象、結果はどうでもいい」
  「結果 も、プロセスも同じくらい評価する」…

様々な意見があるが、実際に評価をするにあたっての問題は、結果とプロセスのバランスをどう図るかということにある。
結果と プロセスの割合を比較して、「10対0」か「0対10」か、それとも「5対5」か…。 


結果とプロセスのバランスは、評価対象者の職責によって自ずから違ってくる。

入社1、2年の社員であれば、プロセスを重視すべきだ。結果とプロセスの割合は「2対8」程度が妥当だろう。
これが部長や課長であれば、「8対2」、一歩譲っても「7対3」の割合で、結果に比重を置いて評価すべきであるし、
取締役に限って云えば、「結果が 10、プロセスは0」という考えも成り立つ。

しかし、現実問題として「結果だけ出せばいい」ということになると、短期的な結果ばかりを求める傾向が強くなる。
そのため、 周囲の迷惑を顧みなくなったり、長期的な視野や展望が欠落したりして、結局は組織が弱体化していくものである。


やり直しの機会をつくることも大切である。
ゴルフ用語でいえば、リカバリー・ショットのチャンスを与えることがポイントとな る。
それが、部下のやる気を引き出すコツである。

部下にしてみれば、
  「あの社長(上司)は、自分のクセや個性を認めて十分に任せてくれる
   から、いろいろ考えてやってみよう」
という気持ちが醸成されるというものだ。

自分で納得した目標を、自分で納得した方法でやる権利が十分に与えられ、結果が評価される、
そして、もし失敗してもリカバ リーのチャンスが与えられる。

こうした場合に、人はやる気を高めるのである。



新 将命     

第48回 『自責』前のページ

第50回 『収益の質』次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連セミナー・商品

  1. 社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

    音声・映像

    社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

  2. 会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

    音声・映像

    会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

  3. ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

    音声・映像

    ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

関連記事

  1. 第57回 『心配事があるのが会社』

  2. 第200回 『「OLD」になるな! 「MATURE」になれ!!』

  3. 第85回 『ふたつの帽子』

最新の経営コラム

  1. 相談7:含み損のある土地があるのですが、別会社で買うのがいいか、個人で買うのがいいか、どちらでしょうか?

  2. 第9回 注意しても部下が変わらないのはなぜか? ~原因は人ではなく仕組みにある~

  3. 第146回 地味ながら世のクラウド化の追い風を受けて高成長を遂げる サイバーリンクス

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. マネジメント

    朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2025年12月3日号)
  2. 社員教育・営業

    第2回  社長の悩みを”90%解決”する全員営業【実践編...
  3. 健康

    第111回 尾張温泉(愛知県) 毎日入りたくなる市街地の名湯
  4. マネジメント

    第398回 社長が知るべき「デジタル・タトゥー」の怖さ
  5. マネジメント

    第103回 キャッシュレスのこれから
keyboard_arrow_up