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マネジメント

第65回 『相場の立つ人間』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

ひと口にビジネスマンと称しても、リーダー(指導者)、スペシャリスト(専門家)、フォロアー(追随者)の3つに大別できる。

ダイエーの創業者・中内氏は、
“マイホーム型、小さな幸せで満足するもの、それがアマ社員。プロ社員とは他人の3倍働き、仕事そのものが人生といえる人”
と、プロ社員・アマ社員を評した。

それはともかく、割合でいえば、リーダーとしてのビジョンや人間的魅力も、スペシャリストとしての技能も技量も無く、
無理し てストレッチ(ギリギリまで力を出す)をするよりは定年退職まで平穏無事に、というフォロアーが80%。

リーダーやスペシャリストは全ビジネスマンの5~10%程度にすぎない。
裏を返せば、リーダーへの道は容易ではないということだが、それであきらめることはない。


では、リーダーを目指すとして、ポイントはどこにあるのか。
それはまず、「相場の立つ人間」に自分自身を育て上げることである。

相場の立つ人間とは、よしんば現在の会社を辞めたとしても、他の会社からすぐに誘いの声の掛かる、
つまり、自分に値段がつく人間のことである。


もっと具体的に言おう。
例えば“会社を辞める”と宣言したその日から3ヶ月以内に、いまの年棒の3割アップの条件で、迎えてくれる会社が
3社以上あるという「3・3・3公式」のテストにパスすれば、その人には立派に相場が立ったということになる。

相場が立つ人であるためには、コネとか人脈とか運とかいう要素もそれなりに大切ではあるが、何にも増して大事なのは
“手に職がある”ことで、これがなければ、何もならない。

営業、経理、技術、語学力…、できれば複数、無理ならひとつだけでもよいから“自分はこれでメシが食える”
といえるだけの、 何かピカッと光るものが欲しい。そういうスキルや才を、常日頃から磨いておきたい。


とにかく、人より秀でたスキルを持っていないことには、人はついてはこないものだ。

これは、独立や転職にかぎった話しというのではなく、リーダーとしてふさわしいかどうかの試金石であるということも、
理解いただけると思う。 



新 将命     

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