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第161 号 真面目な雑談合宿で会社が変わる!

柿内幸夫─社長のための現場改善

 先日アメリカに行ったときに “AED” (自動体外式除細動器)を撮影しました。日本とアメリカとで多少の違いがあるものの、一目見ればそれだと判るのはとてもありがたいし、素晴らしいことですね。

●写真1:アメリカのAED

kaki161-1.jpg

●写真2:日本のAED

kaki161-2.jpg さて、先回はA社とB社がやった「真面目な雑談合宿」を紹介しました。「真面目な雑談合宿」とは、まず部署の垣根を越えて、全員で目標を共有化した上で真面目な雑談をガンガンやって、その後、自由なリラックスした雰囲気の中で食事をする合宿です。

 そして、A社もB社も、この「真面目な雑談」と「和やかな食事」という二つのプロセスを通じて、見えないけれども確実に存在していた組織間のぶ厚い壁が壊れ始め、お互いの知識の共有化が図られました。つまり、「アー、そういうことだったのか、全然知らなかったよ!」といったことがたくさん起きたのです。


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 ところで、この文章を書いていて、私が新入社員であった頃のことを突然に思い出しました。

 私が初めて社会人になったのは1974年(昭和49年)でしたが、当時は週休一日で、工場は終業が確か4時半でした。そして、残業もせいぜい一時間くらいで、あまり遅くまで会社に残っていることはありませんでした。

 それで、自動車会社に勤めていたのですが、すぐに自動車を買えるほど豊かではなく、新人はもちろんのこと先輩達も電車通勤の方がとても多かったので、会社終了後にお酒を飲むことができました。

 ですから、1週間のうち2~3日は誰かがちょっと寄っていくかといった感じで誘って下さって、どこかで寄り道しておしゃべりをしていました。結果として、直接仕事の関係ない部門の方々ともけっこう友達になっていました。

 加えて、パソコンなどは影も形もない時代ですから、メールはもちろんありません。コミュニケーションはすべて電話と直談判。電話も性能が悪いので、みんなが大声で怒鳴りあっているような情況でした。

 すなわち、誰が何をしているかをいやでも自然に共有化してしまうような毎日であったということです。(ちなみに当時は電卓すらめったに持てませんでした。私はいつも胸ポケットに計算尺を入れていました。計算尺って何?という若い方も多いでしょうね)


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 突然の昔話で何を言いたいのかというと、A社とB社が「真面目な雑談合宿」で達成したことは、私の若い頃は当たり前のようにできていたことだったということです。得るものがあれば失うものもあるということですね。

 さて、A社、B社共に、合宿の翌日からさっそく、具体的な行動計画を練り始めました。これまで知らなかった部門間の重要な情報を共有化したし、真面目だけれども肩の力が抜けたリラックスした状態でのカンカンガクガクの議論をしたことで、今までとは比べ物にならない前向きな議論ができるようになりました。

 そうすると、できない理由ではなく、やる方法を考えられるようになりました。一人では無理だけど一緒にやればできそうだからやろうよ、とお互いが言えるようになったので、相乗効果の大きな改善が動き出しそうです。

 A社、B社共にまだ動き出したばかりではありますが、きっと何かが起きるぞという予感がします。皆さんの会社でもいろいろな工夫をなさって、現在の改善スピードを大幅にアップしていただきたいと思います。

 さあ、みんなで一緒に頑張りましょう。

kaki161-3.gif

copyright yukichi

※柿内先生に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。etsuko@jmca.net

 

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