今日は11月の最終日、ということは明日から師走、ということはあとひと月経つと来年です。つい先日まで暑くて大汗をかいていたのにもうクリスマス!時間が経つのは、本当に早いですね。
この頃は変化が大きくて頻繁なせいか、時の経つのが益々はやくなってきているように感じます。でも私はこの冬の時期、特にクリスマスの時期は子供の時から大好きです。なぜか心がウキウキします。
世の中ではいろいろと問題が起きているようですが、だからといって心を暗くする必要はありません。子供の時のような気持ちで無邪気にクリスマスを楽しんでさらに元気を出したいと思います。というわけで、最近見つけたきれいなクリスマスツリーを載せてみました。
さて、今回はレベル1の工程内の流れのまとめをいたします
レベル0:ダンゴ生産
レベル1:工程内の流れ
レベル2:工程間の流れ
レベル3:工場内の流れ
レベル4:工場間の流れ
レベル5:お客様への流れ
レベル6:一気通貫の流れ
さて、これまで数回にわたって説明してきたレベル1の《セル生産》をいざ実行するとなると、従業員の方は新しく覚える仕事が劇的に増えます。
なぜなら、たとえばベルトコンベアーを使った組立ラインで、5人で生産をしていたとすると、一人の担当は工程全体の五分の一のみです。これをセル生産に切り替えると、突然一人で、すべての工程を受け持つようになるのですから、当然ですが新しく仕事を覚える必要が出てきます。
ところが、人間というものは、それぞれが自分の仕事に慣れてしまっていると、新しい仕事を覚えるのが億劫になってしまい、新たなチャレンジに対してあまり積極的になれないこともよくあります。すると、「そんなことはとてもできない」と言われてしまうのです。
しかし、このレベル1をクリアーすると完成品在庫は劇的に減らせますから、その意味を皆さんにしっかりと説明して、意欲的に練習をしてもらえるように導いてください。
ちなみに私は、現場でこのような抵抗に遭ったとき、いつも自動車の運転免許証の話をします。というのは、ほとんどの人は運転免許を持っているのですが、現場で自動車の運転より難しい仕事というのはまずないと思うからです。
自動車の運転は眼・耳・手・足はもちろん、時には口や鼻も使うすごい仕事です。そして同じ道路を走っていても信号の色はいつも違うし、道路工事はしょっちゅうあるし、時々刻々の変化の連続です。
そしてこれほど難しい仕事に対してみんなが国家検定をパスしているのです。なぜかというと真剣に練習したからです。
練習をすれば絶対にできるようになるのですから、経営者や管理者の方は、しっかりと練習や勉強の時間を取ってあげていただきたいと思います。
現在はセル生産もかなり多くの工場で実行されています。しかし、ここで一つ、私はぜひとも聞いていただきたいことがあります。
それは、セル生産は最終ゴールではないということです。セル生産は「最強のモノづくり」の6つのレベルのうちのレベル1、すなわち入門レベルでしかありません。
レベルの向上はこれからです。レベル6に向かって頑張って改善を続けましょう。
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