menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

戦略・戦術

第六十二話_ジム会員の退会率を減らすために取り組むべきランチェスター営業戦術とは

中小企業の「1位づくり」戦略

パーソナルトレーニングジムを経営している方からの相談

こんにちは!1位づくり戦略コンサルタントの佐藤 元相です。

 

先日、パーソナルトレーニングジムを経営している方から相談がありました。「最近、古い会員さんが辞めていくのです。その理由として、最初は予約が取れたが近頃は予約がなかなかとれないという声が挙がっています。じつは、午後に予約が集中しているというバランスの悪さも指摘されています。経営を成り立たせるためには会員を増やさなければなりませんが、具体的にどうすればよいのでしょうか?」というものでした。

 

ランチェスター戦略では、業績を良くするためには、経営の源であるお客をつくりだすことが必要で、つぎに、つくったお客が脱落しないよう手を打つ必要があります。

 

しかし、新規顧客をつくるための取り組みは経営で一番難易度の高い仕事になります。お金がかからず、すぐに取り組める顧客維持対応を組織的に会社全体で実行することが大事なのです。ですから、会員を維持するためには、顧客対応のレベルを高めていくことが大切です。

 

顧客対応のレベルを高める第1段階は、お客に不便を掛けていることやお客に二度手間を書けているものを直して「お客から嫌われないようにする」ことになります。お客と直接接触するところを総点検することからはじめていくといいでしょう。

 

そこで、予約可能な時間帯を公開することからはじめてみてはどうか?とアドバイスをしました。予約の申請をするたびに「その時間帯はムリです」とか「その日はすべて予約で埋まっています」と断られてはストレスがたまってしまうものです。午前や午後の予約状況を明示し、お客がいつなら空いているのかを把握できるようにすることで、予約のストレスを軽減できます。

しかしこれはあくまで表面的な改善策であり、本質的な解決にはお客の不便をどんどん解消していくことが求められます。

 

例えば、2ヶ月に1度程度の定期ミーティングを実施し、「お客に不便を掛けているかどうか?」と社内の意見を集めたり、日々の取り組みで「お客に二度手間を掛けていないか?」と振り返ることが大事になります。これにより、お客の不便を解消し具体的な改善策を導き出すことができます。

次のページ日本最古のおでん屋「たこ梅」の事例に学ぶ

1

2

第六十一話 藤井聡太プロと対局の数から学ぶ、人を増やさず営業活動を増やす方法とは前のページ

第六十三話 町工場と下請け:仲間との対話で社員のモチベーションを高める方法次のページ

関連セミナー・商品

  1. 佐藤元相の《何かの分野で1位になれば》必ず儲かるCD

    音声・映像

    佐藤元相の《何かの分野で1位になれば》必ず儲かるCD

関連記事

  1. 第三十話_紹介・リピートが率8割を超える 小さなガーデニング会社から学ぶ経営の原則⑤

  2. 第二十二話_危機を活かす営業のやり方 顧客と向き合う好機!

  3. 第二十四話_部下の不安や疑問の解消とやる気を引き出す第一歩とは?

最新の経営コラム

  1. #2 一流の〈相談乗り力〉-相手になりきって聴く-

  2. 第49回 「お客様第一主義」の根本

  3. 第213回 少数株主からの買取請求を阻止せよ!

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 人事・労務

    第54話 深夜残業を禁止し、早朝残業を充実させる試み
  2. 教養

    第10回 ロゼワインを飲みませんか?
  3. マネジメント

    逆転の発想(42) 現実を理想と融合させるのが政治家の任務である(南原繁・東大総...
  4. 健康

    第2回「脳の強化」社会が求める日常生活とは?
  5. 製造業

    第204号 機能別職場から商品別職場へ
keyboard_arrow_up