現在アメリカの医者に掛かる3人に2人の原因がストレスだと言われています。
つまり病気の75%は元々存在しないものか、もしくは免疫力低下などが原因で発生していることになります。
心配、ストレス、これらが人間の性と言ってしまえばそれまでなのですが、問題はこの75%を作り出してしまう人と、
そうでない人の差は何なのか、何処か?がポイントであり我々が学んでいく価値のある領域です。
我々は幼い頃から失敗から学ぶようにと教育されてきました。
何が悪い事で、何が過ちで、周りの人(近所の人)がどう思うかが非常に重要であると教育されてきました。
また、用意周到、危機管理、などという言葉が存在しているように'もしも'に対して準備があれば、あるほど
優秀であるかのように教えてこられました。
ところが人間の体(脳)とは厄介なもので、危機管理、用意周到も度を超すと、何に対しても心配する事が
脳内でプログラムされてしまい、結果自分ではどうするここともできない問題や、自分の健康などに関し
最悪のシナリオを常に想像する事が習慣になってしまうのです。
一番顕著なのが人間関係でのトラブルで、ほとんどの場合が想像しているほど悪い状態にはなくとも
最悪のシナリオを想像してしまい、それらに対する準備(心配)をしすぎた結果、体を壊してしまうケースです。
2つの写真では1枚目が実際に右腕を動かした時の脳内をスキャンした様子、2枚目は右腕を動かしたと
想像した時の脳内の様子です。
実際に右腕を動かした時と想像した時の脳内の様子が非常に似ているのがお分かりいただけると思います。
つまり、思っているだけでも実際に起きた事と似たような経験をしていることになります。
これは本人にその様な認識がある無しとは全く関係のない話です。
昨今プラス思考になれ、ポジティブに考えなさい、という言葉を何処でも耳にするようになりましたが、これらの事は
決して想像で語られている言葉ではなく科学的根拠があり、ネガティブに考える事が習慣になっている人が
免疫力低下、うつ病、老化、心筋梗塞などが高いのは全く持って理に叶っている現象なのです。
そこで今回は我々がスクールでも使っている日記をお勧めいたします。
この日記のルールはたった1つ'良い事'しか書けません。
どんな小さな事でもいいのです。食事が美味しかった、道が空いていた、何かが上手く行った、天気が良かった、
自分の夢に半歩近づいた、など。始めは少し戸惑うかもしれませんが(今までした事がない習慣なので)
慣れてくると自分にもポジティブな要素がいかに起きているか気が付き始めます。
これこそがポジティブな人間の思考パターンなのです。
今まではこの日記の全く逆ばかりをしてきた人がほとんどだと思います。
その証拠にゴルフを終えた人達の会話を聞いてみて下さい。
良かったショットの話などをしている人はほとんど聞いた事がありません。
"あの3パットがなければ、あのOBがなければ"といった悪かったタラ・レバ・ショットの話の連打です。(笑)
そして前回の記事にも書きましたが、これらの悪いショットを更に再入力してしまい、そのホールに更なる苦手意識が
生まれ悪循環となってしまいます。
嫌なニュースは黙っていてもインターネットやテレビをつければどんどん目に入ってきます。
しかし、そればかりを考えていると'心'が病んでしまいます。
いい事を日記に書き出し、心が沈んだ時にはそれらを読み返してみましょう。
自分の進歩と成長を確認する事が、明日への活力となります。