「仕事のすすめ方」
◆仕事を円滑にすすめる「コミュニケーションのスキル」◆
前回「仕事の改善(いつもの仕事を工夫する)」についてお話しました。今回は「チームとしての協力」についてお話します。皆様は「チーム」という言葉を聞いて何を思いますか?それぞれ思い描くものが違うかもしれませんが、「一つの共通した目的をもって動く」、「一人ではない」という点は同じはずです。ただ目的の規模や、目的によってチームを構成する人数に差がでるために、いろいろな違いが出てくるのではないでしょうか。
まず、〇〇という目的のためには、どのような人材を揃えるかチームの構成をプランする人の腕は重要です。(ただ会社によっては
人選のゆとりがないこともあります)
チームのリーダーに指名された場合、3通りの進め方が考えられます。
1.チームのメンバーの誰よりも頑張って背中を見せる
2.チームの個々をよく理解して、自分が動くよりチームのメンバーに動いてもらうように舵をとる
3.チームのメンバーと同じように動く
経過によっては、チームの動きを見極めて「1」、「2」、「3」を変更、あるいは平行することも考えてください。動き出す前と動き始めたら想定とは違うということも起こります。その違いに冷静にうまく対応することが、リーダーの仕事です。そのためにも自己研鑚をおしまず、またメンバー個々の理解のために、よくコミュニケーションをとって把握しておきましょう。 メンバーの一人一人はジクソーパズルの一つ一つのピースに似ていませんか。同じ形はひとつとしてありません。でもその違った形を組み合わせることで一つの絵を作るように、個々のちがった能力を見極めて指示を出せるかが問われます。また、経過の途中で自分たちの目標の確認はメンバーが頭にしっかり描き続けていられるように、何回か丁寧な説明をしてください。一回言ったからと安心してはなりません。人は一回でずっと分かっていられることは、まずありません。同じことを何回も同じだけの熱情を持って繰り返すことが出来ることもリーダーの必須条件です。
チームのメンバーの一人に抜擢された場合はどのようなことを心がけるとよいでしょう。「チームのメンバーになりたかった場合」は、自分がリーダーに指名されたのと同じ位の気持ちで行動します。いつもリーダーの頭の中に寄り添って、時には代理でなぜ今このことをする必要があるのかをメンバーに説明してください。あなたはリーダーにとって、とても心強い存在になります。しっかりリーダーのサポートをしてください。あなたはリーダーにとって頼もしい相談相手になります。
「チームのメンバーになってもならなくてもどちらでも良かった場合」は、自分のどんなところが必要だったのか自己分析してみましょう。必ず役割が見えてくるはずです。良い成果が臨まれるチームにあなたの名前があるのは理由があるからです。自分の長所を伸ばす良い機会です。リーダーの発する言葉を耳を澄まして聞きましょう。自己改善のヒントが沢山つまっているはずです。
「チームのメンバーになりたくなかったのに名前があった場合」は、最高のチャンスです。あなたに見えていなくて、チームの構成をした人に見えているあなたがいるからです。何かが評価されているのです。あなたは力持ちかも知れません、運転が上手かも知れません、笑顔が素敵なのかも知れません。名誉と思ってチームに貢献する覚悟を決めてください。
「チームとしての協力」で目的が達成した瞬間は、チームとしての絆がキュッと締まるのを体感する瞬間でもあります