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戦略・戦術

第229号 記念日マーケティングとは

社長のための“儲かる通販”戦略視点

 私の顧問先企業がメンバーとなっている「青森県黒にんにく協会」は、9月6、7日、世界初の「世界黒にんにくサミット」を青森県八戸市で開催した。今年7月、9月6日が「黒にんにくの日」として記念日登録されたことに合わせての開催で、国内外の生産者や流通業者、研究者、料理人などが参加して行われた。このサミットは、日本で生まれた黒にんにくのブランディングを図ると共に、健康効果や料理食材としての観点から情報発信し、世界に普及させる目的である。
 
 このように、商品・サービスのPR効果を企図した記念日登録は、“記念日マーケティング”と言われ、企業・業界団体のブランド化手法の一つとして、年々その登録数は増え続けている。この制度は、日本記念日協会が1991年4月に設立されてから始まったもので、申請料や審査料などの費用はかからず、必要なのは認定登録料10万円のイニシャル費用のみだ。
 
 その登録申請も、至って簡単である。まずは、HPにアップされているA4一枚の申請書に、記念日の名称・日付・由来・目的・活動内容・今後の予定などを書き込んで協会へ郵送。その内容が政治的、宗教的、反社会的でないなどの審査を経て認定・登録されると、協会のHP や月刊機関紙で名称や日付・由来・リンク先などが掲載される。またオフィシャルに使用する際は、「日本記念日協会認定済」と謳うことができ、マスメディアや広告媒体で使用可能だ。この記念日マーケティングの代表例は、1999年11月11日に登録された「ポッキー&プリッツの日」だろう。
 
 毎年やってくる記念日にイベントを企画し定番化させることで、マスメディアに取り上げられる可能性も高くなり、認知度の向上と売上アップにつなげることができる。費用対効果を考えれば、安価な投資であり、中小通販企業もチャレンジすべきブランド化手法の一つである。
 
 
 
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