あなたの会社の管理職は
『“他部門(他人)の目標達成に進んで協力する”こと』が出来ていますか?
各企業へ訪問した際に、
「管理職という立場における役割とは何でしょうか?」
と質問すると、
「自部門の目標を達成させること」
と返ってきます。
もちろん間違いではありません。
しかし、最終目標は全社の年間利益目標です。
「自部門の目標さえ達成すれば、他の部門は関係ない・・・」
これではその部門が本当の役割を果たしたことにはなりません。
そもそも自部門の存在目的の一つとして、他の部門のお役に立つことがあるはずです。
各企業では『顧客第一』や『顧客満足』を掲げており、お客様に喜んでいただくために、製造部門に無理な納期をお願いしたり、営業活動に専念すべき時に、何らかの認証取得のために書類の提出をお願いしたりと、一時的に他の部門に迷惑を掛けることもあるかもしれません。
だからこそ日頃から、管理職自らが率先して、他の部門に進んで協力すべきことを考えて行動に移すべきであり、部下を動かすべきです。
経営環境や市場は常に変化をしています。
その変化に柔軟に対応するためには、『部門間協力』の在り方を定期的に管理職同士で話し合い、具体的な取り組み方を常に改善すべきです。
自創経営の人財育成における基本的な心構えの一つに、「自分もよし、他人もよしの姿勢」というのがあります。
その反対が「自分だけよしの姿勢」です。
「他の部門がなかなか協力してくれない。」
「実はあの部門と仲が悪い。」
という声をよく聞きますが、
「あなた自身は進んで協力を行い、他の部門にちゃんと喜ばれていますか?」
とお聞きすると黙ってしまいます。
いざという時に他の部門から協力を得るためにも、日頃から「我々が進んで協力すべきことは何か?」を考えて行動することが大切であり、定期的に、その中身をメンバーとも具体的に話し合うことをお勧めしています。
そもそも部門毎に目標を達成するためには、部門の各メンバーの目標達成が不可決です。
自創経営の人財育成では、
『自らの立場』= 他の立場から“期待されている事”
と、
『自らの役割』= その期待に応えるに値する“やるべきこと”
を全社員が考えた上で、《チャレンジシート》というツールで年間目標を掲げます。そして、
《ランクUPノート》というツールで、月間→週間→日々の行動計画にいたるまで、具体的に“やるべきこと”考え、書いて行動する仕組みになっています。
また、その中身を管理職はじっくりと見ながら部下と《成長対話》をする仕組みになっています。
その成長対話の中で、
「自分の目標の達成のみならず、他のメンバーの目標達成のために協力すべきことは何か?」
を聴くことが重要です。
最終的に、全社員が自らの目標を達成するためだけではなく、他人の目標達成に進んで協力し合っている組織はやはり強いです。
自分のことばかりを考える自己チューな人や、目先のことしか考えない近視眼的な人がいる組織に発展は望めません。
まずは、管理職に対して『部門間協力』について、具体策を考えさせるようにてはいかがですか。
そして、管理職自らが「進んで部下に協力すべきことは何か?」をじっくりと考えさせるようにしてはいかがですか。