menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

戦略・戦術

第261号 自社サイトで安心・簡単を提供する ID決済サービス

社長のための“儲かる通販”戦略視点

 最近、自社サイトで買物をすると、 「アマゾンペイ」や「楽天ペイ」 「Yahoo!ウォレット」といった巨大モール系のID決済サービスが導入されていることが多く、その利便性の高さを実感している。初回購入時には必須だった住所情報やカード情報などの入力作業を省略でき、セキュリティーの不安なく、簡単に決済手続きを完了できるからだ。ネットユーザーのほとんどは、少なくともいずれか一つはアカウントを持っているだろう。初めて訪れた自社サイトで買物をする際も、安心・簡単に決済できることは、ショップ側、ユーザー側双方にとって大きなメリットがある。 ID決済は新規顧客獲得や購入率アップ、カゴ落ち防止効果があり、売上拡大に直結する最も効果的な施策の一つと言える。

 これらのID決済サービスには、それぞれ特徴がある。 「アマゾンペイ」導入のメリットは、購入者情報をアマゾンから取得でき、通常通り、自社サイトの顧客情報として活用できる点だろう。また「楽天ペイ」は、何といっても楽天ポイントがインセンティブとなる。自社サイトにおいても、ポイント付与をフックにした販促企画などを行える点は、ショップ側にとっても大きな魅力だ。

 一方、 「Yahoo!ウォレット」は、バーコードを使ってスマホから決済できる機能を追加し、この6月から実店舗での利用対応をスタートさせた。同社の電子マネー「Yahoo!マネー」やクレジットカード、預金口座を登録すると公共料金の支払いも可能になるなど、リアル決済領域の強化にも取り組んでおり、今後の伸びが期待されている。

 MakeShopやFutureShop、shopserveなどの主要カートASPでは、これらのID決済を装備している。どのID決済サービスを導入するかは、自社サイトの顧客層や主力商品との相性次第だが、アパレルや雑貨は「楽天ペイ」、家電や消耗品などは「アマゾンペイ」との親和性が高いと言われている。いずれにしても、巨大モール系のID決済は、今後、基本的な決済手段の一つとなっていくはずだ。

第260号 1億人前のページ

第262号 「宣伝講習販売」と「通販」次のページ

関連記事

  1. 第278号 稼ぐ哲学としての「3つの視点」

  2. 第149号 1,000品目

  3. 第192号 1兆8851億元

最新の経営コラム

  1. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2024年11月20日号)

  2. 第七十八話 展示会後のフォローで差をつける「工場見学の仕組みづくり」

  3. 第219話 少人数私募債の相続対策

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 新技術・商品

    第11話 攻め方を変えて大ヒット!任天堂の商品開発ウラ話
  2. 税務・会計

    第5号 社長の贅沢と連結バランスシート
  3. 新技術・商品

    第58話 常識を疑うと、ヒットが生まれる
  4. 教養

    2015年5月号
  5. マネジメント

    国のかたち、組織のかたち(5) 好奇心こそ企業の基礎(本田宗一郎)
keyboard_arrow_up