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マネジメント

第127回 『メンターとの付き合い方』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

 
知人の大学教授が言う。
「生まれ変わっても、大学教授をやりたいね。
 教え子が、社会人になっても、ふらっと研究室を訪ねてくれる。
 そして、真剣に相談をもち掛けてくれたりする。嬉しいもんだ。」
と。
 
人は、信頼され、相談を受けると、ことのほか嬉しいものだ。
 
私自身、大学時代の恩師に相談をもち掛けることなど申し訳ないと思い、
若い頃には、敬遠していたところがある。
 
だが、年齢を重ねてくると、若い人から相談をもち掛けられるのは、
心ときめくものだとわかってきた。
 
 
小学校や中学校、高校の恩師をメンターにもつのもよい。
 
とくに、小・中学校の先生は、高校や大学の先生よりも
いろんな生徒に接する機会もっている。
さまざまな生き方があり、ひと口に「結果を出す」といっても、
人生にはいろんな結果の評価方法があることを知っている。
 
日頃は年賀状が届くくらいのつき合いだった教え子や後輩が、
ひょこっと訪ねてきてくれるのは、決して迷惑ではない。
 
だから、ふと、「あの先生(上司)だったら、どう言うかな」
と思うことがあったら、迷うことなく、訪ねてみるとよい。
 
 
人間関係づくりにおいて、自分からカベを作ってしまっている人が案外多い。
 
あれこれ思わず、「お会いしたいのですが」「ちょっと相談がありまして」
と素直な心を伝える。
それだけで、長年の無沙汰など、一瞬のうちに溶け去ってしまうものだ。
 
そしてそれからは、かけがえのないメンターになってくれることが多い。
 
 
こう考えてくると、若いときは自分がある人をメンターとして仰ぎ、
やがては自分もメンターとなり、ささやかながら、人の役に立てるようになる。
 
こうして人の世は廻っていくものだと、しみじみとした思いがこみあげてくる。
 
 
もっとも、メンターを訪れるとき、手ぶらではいかない方がよい。
お土産持参が原則であり、ビジネスマンとして守るべきマナーである。
 
菓子折りを下げていけ、ということではない。
ビジネスマンにとって、最高のお土産は情報だ。
 
年齢的にはこちらの方が若くても、現場にいなければ見えてこない社会の動き、
若い世代ならではの感度でとらえたビジネスの新たな方向性などの情報には、
多少の利がある。
 
メンターはそうした情報を嬉しいギフトとして受け取り、
無償で時間と助言を提供していることも忘れ、
あなたに会ったことを、メンター自身も喜びと受け止めてくれるようになる。
 
お礼も欠かせない。この場合のお礼は、報告だ。
 
メンターから助言をもらった。問題解決に役立つ人を紹介いただいた…。
こうした場合は、
「このあいだのあの件、おかげさまでうまく運びました」
「相談してみたんですが、ちょっと方向違いでした」
…という具合にだ。
 
いうまでもないことだが、メンターは原則は、年齢・性別関係なし。
自分より年下のメンターをもってもよい。垣根なく付き合うことだ。
 

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