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朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳 2025年2月19日号

朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳

「貴社で『AI喜劇』は起きていないか?」

最近、笑えない「AI喜劇」が起こっている。

ある企業でのリーダー研修会で設問を出すと、生成AIに聞いて、答えを出しているグループがあった。

臥龍、「リーダー研修中に、スマホやPCで生成AIに聞くのは禁止。あなた方は、答えがない設問に答えを出す役割だ。答えがある設問はAIがやってくれる」。

続けて、「週明け月曜日、A君があなたのところに来て、『会社、辞めます』と言った。あなたは、答えをAIに求めるのか?リーダーの真骨頂は、ライブステージでのパフォーマンスだ」とも伝えた。

同様のことが、コンサルタント対象の研修会でもあった。

あなたが訪問すると、経営者が来て、「こういう新規事業を検討しています。先生、やった方がいいと思いますか?」、「後継者、長男か次男、どちらにするか迷っています。二人のことは先生もご存知ですから、アドバイスをいただけますか?」などと聞いてくる。

こういう設問の答えを生成AIに聞くコンサルタントがいる。

アドバイスは同様だ。

臥龍、「2~3年もたたない内に、経営者が自前のAIエージェントを持つ。正しい答えを言うだけならAIが勝る。コンサルタントは失業だ」。

続けて、「しかしAIに言われて、経営者が重要な決断をするだろうか?既に本やセミナーで正しいことは学んできた。でも赤字や倒産が多い。要るのは、『何を言うかではなく、誰が言うか』だ。皆さんは、経営者の背中を押せる人間力を養え!」と伝えた。

貴社で「AI喜劇」は起きていないか?

スリランカより愛を込めて。臥龍


「あなたには会社を変える力がある」

臥龍ファミリーでよく使われる言葉に「クリキンディ精神」がある。

「私は、私にできることをしているの」(クリキンディの言葉)

言い換えれば、「私たちは無力ではない、微力はある。微力の一滴を集めれば、未来を変える流れは起きる。その起点は、あなたの一滴なのです」となる。

「あなたには世界を変える力がある。世界とはあなたの足元半径5メートル以内」(臥龍)

環境問題、大きすぎる話、私には無理。

そうだろうか?

外食に行ったときの残食ゼロ、特に注意が必要なのが団体旅行。

個人で外食したときには残食ゼロの人が、グループでのアラカルトメニューでの注文では、結構な確率で残食が出る。

「皆で残せば怖くない」、これが怖い。

スーパーに買い物に行ったとき、同じ商品なら臥龍は、賞味期限が短いものから買う。

あるいは、二泊三日までのホテル滞在なら掃除は不要とフロントに告げる。

同様に会社の問題もそう。

「社風を変えるようなことは無理」

それを皆が思っているうちは、永遠に変わらない。

「国を変えるようなことは無理」

国民の皆が思っているうちは、永遠に変わらない。

「国際親善のようなことは個人では無理」

それを皆が思っているうちは、永遠に変わらない。

スリランカでも二番目に貧困率が高いリディマリヤッダ地区。

日本のクリキンディの微力の集まりが、一定の成果を上げている。
地区全体の報告⇒ https://youtu.be/JwFm7c0Zr5k

ヤルウェラ小学校への校舎寄贈もクリキンディの微力の集まり成果だ。
生徒代表の挨拶⇒ https://youtu.be/ZKvpBTmWm1Q
校長先生の挨拶⇒ https://youtu.be/Qev1dg7meWg
臥龍の挨拶⇒ https://youtu.be/nDhs3k9jwVc

スリランカより愛を込めて。臥龍


「成功する方法はたった一つ」

人生、仕事、経営を問わず、成功する方法はたった一つ。

「やり始める、やり続ける、やり切る」

これ以外の方法で成功した人を知らない。

では成功した人と成功しなかった人はどこが違うのか?

約800年前にその違いを説いた方がいた。

鎌倉時代の禅宗の高僧・道元禅師と弟子との問答が実に興味深い。

弟子が道元にこう聞いた。
「人間には、なぜ成功する人としない人がいるのですか?」

道元は答えた。
「成功する人は努力する。
成功しない人は努力しない。その差だ」

弟子は、ああ、そうかと納得したが、
その晩ふと疑問が湧き、
翌日道元に再び尋ねた。

「では人間に、どうして努力する人と、しない人がいるのでしょうか?」
「努力する人には志がある。しない人間には志がない。その差だ」
弟子は大いに肯き、家路についた。

しかしその晩、またまた疑問が湧く。
ではどうして志がある人とない人が生じるのだろう?

弟子が再び道元にそのことを問うたところ、道元はこう言った。
「志のある人は、人間は必ず死ぬということを知っている。
 志のない人は、人間が必ず死ぬということを本当の意味で知らない。
その差だ」

この「人間は必ず死ぬということを本当の意味で知っている」ということは、どういうことか?

この気づきを得た人は、その人生が数倍も濃厚で楽しいものになるはずだ。

臥龍はラッキー(?)にも、27歳のときの交通事故で、「人間は必ず死ぬということを本当の意味で知った」が、その後の人生の濃厚さは想像を絶するものとなった。

なお、「努力する人には志がある。しない人間には志がない。その差だ」を、臥龍式で表現するとこうなる。

何かを始めようとしたとき、以下の四つのチェックリストで検証し、全てクリアーならやる。

一つでも疑問が生じたらやらない。

1.社会に善なるものか?
2.私利私欲はないか?
3.魂がワクワクするか?
4.一人でも続けれるか?

あなたが今、何かを始めようとしているなら、上記のセルフチェックをして欲しい。

オールクリアーなら「諦める理由がない」。

「諦める理由がないことを始めるから、やり続け、やり切ることになり、それを人は成功と言う」(臥龍)

モリディブより愛を込めて。臥龍


「従業員がレポートを書きたくなる社員旅行を企画しよう!」

感動経営にも3Kがある。

「感謝・感恩・感動」だ。

「有難い・いただき過ぎ・喜んで」の感情だ。

全ては「感謝」から始まる。

自然への感謝、先人への感謝、先祖への感謝。

本当にたくさんの「恩」をいただいて生きていることを実感すると、喜んで「恩返し・恩送り」をしたくなる。

先日、このことをスリランカの子ども達にお伝えした。
動画⇒ https://youtu.be/nDhs3k9jwVc

先日、ある年収を超えたら、逆に幸福度が下がり始めるという調査を見た。

そのジレンマを解消する方法は、「喜んで与えること」だ。

両手に余るほど戴いているのに足りないという心の貧しさが、真の貧しさなのだ。

スリランカの貧困地区に住む子ども達支援のツアーに参加された方々は、「自分は既に満たされた存在」と知り、それをペイフォワード(幸せのシェア)する気持ちになる。

「与えるの気持ちが、ツアーに参加して、逆に大切な気づきをいただいた気持ちになりました」と感想を述べられる方々が多い。

以前のようなただ親睦の社員旅行は、若い方々には不人気だ。

ボランティア活動も含んだ社員旅行をお勧めしたい。

これが「自分は既に満たされた存在」と知り、それをペイフォワード(幸せのシェア)する気持ちを生み出す。

「社長、ありがとうございました!本当にいい気づきを得ました!」と、従業員から言ってもらえるはずだ。

今回のボランティアツアーに、臥龍は一人の大学生を招待した。
ツアー内容⇒ https://e-garyu.com/sri_lanka2025/

彼女からのメッセージが届いた。

「臥龍さん佳霞さんおはようございます!無事日本に帰国しました!

スリランカでの4日間で、本当に貴重で素晴らしい経験をたくさんさせていただきました!何よりもたくさんの素敵な方と出会うことができたことが、自分の中ですごく大切なものになりました。帰国するのが惜しいくらい、本当に幸せで、人生の中で一番心動かされた4日間だったと感じています。

このツアーに招待していただき、改めて本当にありがとうございました!感謝してもしきれません。また考えたこと感じたことをまとめて、レポートに記したいと思います!」

社長の皆さま、従業員の方々がレポートを書きたくなるような社員旅行を企画してくださいね!

モリディブより愛を込めて。臥龍


「凡人は意思力に頼らないことだ」

モリディブに来るまでイスラム国とは知らなかった。

毎朝、5時からの大音響のお祈り放送で目が覚める。

ホテルの隣がモスク(イスラム教の寺院)だった。

日本でこれをやったら苦情の大殺到。

イスラム国では法律よりも教義が上位だからOKなんでしょう。

ご存知のようにイスラム教の教えでは、毎日、夜明け前、昼、午後、日没前、夜の計5回の礼拝が絶対だ。

あるとき、国際線のパイロットに「無理でしょう」と聞いたら、「着陸後に何回か行う。一日5回は絶対だ」との返答。

凄い仕組みだ。

早起きの方が生産性の高い仕事が出来る。

これが分かっていても「意思力」では続かない。

勉強、ダイエット、運動など、「意思力」で何度も挫折をすると「自己肯定感」が下がるだけ。

起きざるを得ない「仕組み力」で続けて、「習慣力」に持っていくことだ。

臥龍は早起きの体質だ。

これは中学、高校と新聞配達をしたからだ。

最初は起きざるを得ない「仕組み」だったものが、いつの間にか「習慣・体質」に成っていた。

今、ブログを毎日書くことが「習慣」に成っている。

これは小池修さんの毎朝の動画メッセージとそれを文字起こしいただいている愛のスタッフのお蔭だ。

これを一読して「下の句」として書く。

この「仕組み」があるから毎日書けている。

東京のマンションに居るときのルーティンは、毎朝4時か5時起床でブログを書き、7時からジムで1時間汗を流している。

ある人は、毎朝の早起きグループを作っていて、決められた起床時間までに起きなかったら、罰金をグループ全員に払うことにしている。

あなたも「仕組み力」を使って、「習慣力」をゲットしよう。

モリディブより愛を込めて。臥龍


「組織の成果は、99%が長の役柄で決まる」

変化を創るには、二つの方法がある。

階段を上がるように、少し変化を付け、踊り場で定着させる。

一か月に一つの「習慣」を定着させると、1年間で12段、10年間で120段の階段を登ることになる。

もう一つは、「ぜい変」。

3年後に自分が演じている「理想の役柄」を決め、その役柄が持っている習慣を分解し、一つひとつ身に付けていく。

階段の積み上げではなく、その逆、階段の積み下ろし手法だ。

どちらの手法でも、ご本人に合っていればいいのだが、「長」となると、「ぜい変」の方がいいようだ。

この4月から新しい部署長になる方は、今から「理想の役創り」を始めておくことだ。

数年以内に社長になる方は、今から「理想の役創り」を始めておくことだ。

組織の成果は、99%が長の役柄で決まるから重要だ。

東京より愛を込めて。臥龍


「日常の中に冒険を!」

「冒険」と聞いて、多くの方々がワクワクするだろう。

「ロード・オブ・ザ・リング」「スター・ウォーズ」「インディ・ジョーンズ」「鬼滅の刃」など、映画でもそう。

臥龍の場合、小学生の折に読んだ、「巌窟王」「ロブンフッド」「里見八犬伝」「ロビンソン・クリーソー」「十五少年漂流記」などの少年少女文学全集の数々が、ワクワク心の原点。

人生の中でも、海外一人旅、社会活動の創造など、日常の中に「冒険」を創ると、心が若返ることを実感している。

企業の中なら、何と言っても「プロジェクト」。

若手には、「プロジェクト活動」を通じて「冒険」をさせる。

すると自分自身も気が付いていなかった「美点」を発見する。

新卒採用活動に、新入社員を入れる。

新入社員には、同期のチームワークで、社内初のプロジェクトに挑戦させる。
社内初のプロジェクトの事例⇒ https://youtu.be/b0uLsnxfq5g

東京より愛を込めて。臥龍


「プライドを持つ人には、美学がある」

「プライド」を持つ人には、美学がある。

「プライド」のない人には、損得しかない。

小説や映画で「海賊と呼ばれた男」に共感した理由は、商売にも“ならぬものはならぬ”という「武士道」がいるという「士魂商才」の美学だった。

自分の名前に「プライド」を持つ。

臥龍という名前を名乗った限りは、1ミリでいいから「相手の事前期待を上回る」。

これは、臥龍の「プライド」だ。

Q.あなたが、自分の名前に懸けて「やり遂げたいマイ・ルール」は、何ですか?

自社の社名に「プライド」を持つ。

コンパスのスタッフであれば、「敬護」に相応しい行動をしないと気が済まない。

リッツ・カールトンのスタッフであれば、「先読みのサービス」に相応しい行動をしないと気が済まない。

Q.あなたが、自社名に懸けて「やり遂げたい絶対ルール」は、何ですか?

東京より愛を込めて。臥龍

 

直近(3月開催)セミナー「挑戦する組織づくり」ご案内

https://www.jmca.jp/semi/S251803

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