menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

戦略・戦術

第13回 人が辞めない会社の社内ルール、社内慣習、社内表彰

継続経営 百話百行

長く続いている企業は、当たり前なのかもしれませんが、人が辞めることの少ない企業だそうです。
一代で築かれた、スジャータの日比会長に以前お話を伺ったときに仰られていたことが印象に強く残っています。

長く続く企業を目指したい。長く続く企業は

1.人が辞めない

2.縁を切らない

3.お金にキレイ

では、人が辞めない会社ってどんな会社なのでしょうか?私が思うには、「自分の役割が、はっきりわかる会社」のように思います。

役割がわかりやすくそして、何より、役割が、合っているかどうか、人は迷うものなので「それは、大丈夫、役に立っています」と、お互い認め合っている会社のように思います。

keizoku2014011.png

人は、

●役に立ちたい

●成長したい
 
と思う動物なようなのです。そして、役に立たない仕事をしている会社はこの世の中にはなく、正確に言うと、役に立たない会社は、長く存在できないのです。なので、役に立っているかどうかがわかりにくい会社と、わかりやすい会社があります。そして、わかりやすい会社が、辞める人が少ない会社のようです。

役割がはっきりわかる会社は、
1) 会社の存在意義が明文化されている。
2) 自分の仕事が、世の中にどのように役に立っているかを、確認する場がある
 
そして、本当に役に立っているかどうかがわかるようにうまくいき続けている会社は、表彰制度を上手に活用されています。
 
ある会社では、創業期の苦労を忘れないように、社長賞は創業の時に使われた道具を模した銀製品が送られるそうです。
私が元いた会社では年末の表彰式で
 
NHK(ニコニコ ハキハキ キビキビ)大賞
長い間勤めた賞(勤続10年ごとの表彰)
早起きで賞(いつも早く出社している人に)
 
他の会社では、
酒と女と涙賞(一緒に飲みに行きたい上司)
娘にしたいスタッフNo.1(もっとも気のきくかわいいスタッフを選出)
電話対応No.1(電話応対が上手)
 
おつきあい先の会社では、
もっとも長いおつきあいで賞と、称して、今おつきあいのあるお客様の中から、一番長くお客様で居てくれているお客様を表彰してました。もちろん担当者が一番喜ぶのですが。
 
横浜にある80年続く旭広告社さんでは、
「さりげない貢献大賞」として、間接部門の方を表彰しておりました。

keizoku2014012.jpg

これらに、共通しているのは、普段は、裏方やサポートに回っている人たちに焦点を当てるものが多く、もちろんもっとも活躍した人を表彰するのも大切ですが陰になっている人も、認め、活躍できる場を作るのがチームとしての組織力が向上するように思います。

そういう意味では、ソニーは、創業者の井深さんの発案で開始され、1959年から毎年開催されている歴史あるイベントに、翌年小学校入学の人が会社で贈呈式があり、終了後は、お父さん、お母さんの働く職場を訪問したり、社員食堂を体験したりして陰の功労者、子どもを表彰する場のように思います。

他にも元上司である、佐藤芳直さんによく話を聞いていたエピソードは、心に焼き付いています。

丸井の二代目社長・青井忠雄さんから教わったことです。

ある時、青井さんは、「社長が自分の人生を素晴らしいものにできたと思ってくれるようにすることが、経営者として大事な仕事だとおもっている。」とおっしゃいました。

定年退職を迎えた社員は退職金をもらいますが、青井さんは、ふとそれだけでいいのかと思ったそうです。
その日は送別会で帰りが遅くなる。でも、必ず奥さんもお子さんも待っている。

そこで青井さんは夕方、その社員の自宅に花束を持って訪ね、必ずこのようにお話されたそうです。

「今日、あなたの旦那様は定年退職を迎えられました。彼の働きがあって、丸井はこんなに大きくなりました。それをお伝えしたくて、今日は参りました。これからも素晴らしい人生を歩んでください」

仕事をするということは、時間を使うことであり、それは命を使うことを意味します。経営者は社員の人生の時間、命をいただいている。その対価としてもちろんお給料を払う、退職金も払うでしょう。

しかし、一番大事なのは、その人の人生が素晴らしいものになったということをどう語るか、どう自覚してもらうかにあるのではないでしょうか。

経営者は社員から単に労働をもらっているのではありません。社員とその家族を含めた、たくさんの人の人生を預かっているのです。(致知 2013年9月号より)

師匠によく言われていました。
人は、役割を持って生まれてくるそうです。その役割を、見つけることができ、さらには、それを認めてあげる組織は、長く続くのだそうです。

そして、それがわかるための表彰というのがポイントのようです。表彰式は、30%~50%の人が表彰されるぐらい認め合うのが良いようです。また会社からの表彰が、一方向だとすると次のステップが、認め合うです。

岐阜に本社のある、ラブリークイーンさんにお邪魔させていただいたときに壁に貼ってあったのが、社員同士を褒め合うカード。カードに書いて、対象の人のところに貼るというものです。

keizoku2014013.jpg

keizoku2014014.jpg


他に有名なのは、東京ディズニーリゾート。
スタッフ同士、お互いが褒めるための特製カードがあり、それに書いて渡す。

そのカードも、2種類あり「私が称えたい素敵なキャスト」と「GOOD SHOW あなたの●●が素敵です」というものを記入して従業員同士渡すというものがあるそうです。

お互いを褒めるというのは、人として必要な「お互いの存在を認め合う」に通じることになり、辞めない職場作りになっていくのだと思います。

参考になれば幸いです。

第12回 ネット不祥事などが起きない継続する職場環境作り前のページ

第14回 「継続経営」に必要なロマンとそろばん次のページ

関連セミナー・商品

  1. 経営に活かす「リーダーの言葉」

    音声・映像

    経営に活かす「リーダーの言葉」

  2. 「リーダーの名言講話集」

    音声・映像

    「リーダーの名言講話集」

  3. 飛躍するASEANに未来を見るCD・ネット配信講座

    音声・映像

    飛躍するASEANに未来を見るCD・ネット配信講座

関連記事

  1. 第14回 「継続経営」に必要なロマンとそろばん

  2. 第32回「資本主義の現在、未来を学べる中東!?」

  3. 第5回 続・どうしたら、変わり続けられるのか?

最新の経営コラム

  1. 第146話 銀行がチェックする取扱注意の勘定科目

  2. 第七十四話 高収益高賃金を実現する地域密着型外壁塗装会社の戦略

  3. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2024年7月24日号) 

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. マネジメント

    第229回 社長の「基本」
  2. サービス

    53軒目 「外食産業と流通のハイブリッドの手本」
  3. 経済・株式・資産

    第129話 経営とリスク(14)
  4. 社員教育・営業

    第88講 担当者が疲弊しないクレーム対応のためには(2)
  5. ブランド

    男のオーラ-その2
keyboard_arrow_up