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税務・会計

第116回 社長が知っておくべきキャッシュフローの基礎と使い方

賢い社長の「経理財務の見どころ・勘どころ・ツッコミどころ」

会社の稼ぐ力をEBITDAで評価する

次に、すこし専門的になりますが、ファイナンスで標準的に使用されるキャッシュフローが「EBITDA(イービットディーエーまたはイービッダー)」です。

「Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization」の略で、税引前利益に支払利息、減価償却費を加えた利益です。

前半部分の「EBIT」は、利払い前、税引き前の利益ですから、「営業利益」のことです。

後ろの「DA」が減価償却ですので、現金支出のない減価償却前の利益となります。

つまり、「EBITDA=営業利益+減価償却費」ということです。

 

営業活動によって企業がどれだけのキャッシュを生み出しているかを表す指標で、企業の稼ぐ力を測る上で重要とされています。

特に金融機関が会社を評価するときに、会社の借入金の返済能力を「EBITDA」で測定しています。

金融機関は、会社が稼いだキャッシュをどれだけ返済に回せるかを見ているのです。

 

したがって、社長が金融機関に融資の相談をするときには、キャッシュフローをEBITDAで説明できると、会社の評価も変わります。

「今回の設備投資の件ですが、当社のEBITDA(営業利益に減価償却費を足した金額)を見ていただければ、実際の資金繰りの状況がご理解いただけると思います。キャッシュフローもしっかり確保できていますので、この数字をベースに、無理のない返済計画を立てられると考えています。」

このように、返済能力を示すキャッシュフローを、社長自身が語れるようにしておくと、融資の交渉が有利に進むことでしょう。

 

銀行に対してキャッシュフローをアピールしていますか?

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