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人間学・古典

第三十一話 「功労」

中国哲学に学ぶ 不況は会社守成の好機

西漢の祖 劉邦と楚の項羽との天下争奪戦は人の良く知るところ。結局天下を得たのは劉邦であった。

その劉邦が戦勝の後に功臣にそれぞれ領地を与えたが蕭何だけが特に多かった。
功臣達が不平を並べていうには“われわれは多年にわたり、武装し鋭利な武器を持って敵と戦うこと少ない者でも
数十回も戦っている。しかるに、蕭何はまだ一回も馬に汗をかかせて戦場を走り廻ったという苦労を知りません。
ただ帳簿をつけたり、議論したり楽な仕事をしているに過ぎません。にもかかわらず位も上位、
功績も上位、どういう理由でしょうか。”

これらに対して劉邦はこう答えている。“諸君は猟を知っているだろう。獲物を追いかけて殺すのは犬であるが、
その犬を紐から解き放って、指図して捕らえさせる者は人間である。この度の手柄にしても猟に例えれば諸君は、
人間に指図されて逃げ回るものを捕らえたに過ぎない。功労は功労でも犬の功労である。それに対し
蕭何の功労は犬を使いまわした人間としての功労である”と。これには群臣達もひと言もなかった。

これは私がある会社の再建に協力したときである。生産、販売部門ばかりが重要視され、
一般管理部門は軽視され、経理、人事部総務部門などは直接部門の従属部門扱いされていた。

ある幹部会の席上でこの話をしたわけである。一般管理部門の人間などは我々はが食わせてやっている。
などと、憎まれ口を叩いていた連中も一様に私を睨みつけているような面相であった。

 


※一部旧字を現代漢字に変更させていただいております。

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