- ホーム
- 作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)
- Vol.54 もっと高く売っても喜んでくれる「お客様」は必ずいる
今、K社とA社の新商品販売の一番の基本となる、販売チャネル選びに頭を悩ませている。
体験済みの社長にとっては常識だが、ほぼ同じ製品を、用途を限定したり、商品コンセプトを変えたり、対象顧客を絞ったりすると「売価」が2倍にも、5倍にもなったりすることさえある。
今回の2社も、これまでの販売先にもっていくと、仕切りがさらに下がったり、新商品でも努力の割には高い粗利がとれなかったりする。ところが、まったく違う販売チャネルだと、既存の業界より回収(サイトや支払い方法)条件も好条件の場合が多い。
一番高く売れて、喜んでくれる販売チャネルを探すまで、もう少し時間はかかるが、楽しみな悩みである。
自社のコア技術、商品を少し変えて、新商品を作り直して、まったく違う販売方法やチャネル開拓にチャレンジして欲しい。ただし、ベテラン社員には任せないことだ。「この業界はこんなものだ・・・」という固定概念からなかなか抜け出せない。
最終的に狙う「エンドユーザー」の気持ちが一番わかる年齢層の社員と、業界常識を知らない外部スタッフをプロジェクトには迎えたいものだ。