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社員教育・営業

第173回 コミュニケーション上手になる仕事の進め方95「訪問マナー」

デキル社員に育てる! 社員教育の決め手

 前回、「来客応対の『5.美味しいお茶の入れ方』と『6.丁寧なお見送り』についてお話しました。今回は「訪問マナー」についてお話します。

 訪問マナーについては、来客応対の心構えと重なるところもありますので重複するところは避けて、「訪問マナーの流れ」として時系列でお話をいたします。

①来客応対と同様、「笑顔」はマストの条件ですが訪問が初回でしたら特に「身だしなみ」のチエックも欠かせません。チエックをする場所は電車利用では、相手の会社の最寄り駅の洗面所で、車の場合は駐車場で車を止めてから車内で最終チエックをします。私が特に気を付けているのは、相手の会社に初めて訪問する直前の心構えです。玄関の前で「絶好調」の私を、私に言い聞かせます。これは意識を持つか持たないかで印象に何ミリかの違いは必ず出せます。よろしければどうぞ参考になさってください。

さらにコートを着ている時期の訪問で忘れてはいけないことがあります。玄関に入る前にコートを脱いで→素早く畳んで→腕にかけるように持つことです。(この一連の動作は予め練習なさっておくと現場であわてることはありません)外でコートを脱ぐ理由は、コートに付いているであろうホコリを社内に持ち込まないためです。コートの表を内側に所謂「中表」にして畳みます。

②玄関でお出迎えを受け「〇〇へご案内いたします」と先導されてその場所に到着したら、あなたの頭はすでにお目にかかる人との会談内容にとんでいるかもしれません。でも普通に大切なことは、ご案内でお世話になった方へニコッと微笑んで「ご案内ありがとうございました」ときちんとお礼を言うことです。ちょっとした気遣いではありますが、大切な振る舞いを忘るべからずです。

③席次については、来客応対で述べましたから、ここではソファーの座り方をお話します。ソファーは柔らかく大きさもゆったりしているため、深めに座ってしまうと少し態度が大きく見えてしまいます。それを避けるためにも浅めに座りましょう。担当者がお見えになったとき、すばやく立ち上がれるメリットもあります。浅く座ると膝と床までの距離より膝から足元までが長く、少し膝が浮いた感じになるかも知れません。(今の方は皆さん足が長いです)

男性は足を肩幅分開けて座り、手は軽く握り拳を作り右太ももに右手・左太ももに左手を置きます。女性の場合のお勧めは、揃えた足をひざ下で90度の位置より10センチ位前にだすと足が綺麗に見えます。さらに足の長い方は膝から下を斜めに流す座り方です。どちらに流すかの目安は出入口です。靴には汚れもあると認識されているので、「出入り口の方向に向ける」と覚えておいてください。なおA4サイズの書類が入るような大きさのバッグは、利き手の足元の床に直接置きます。バッグの中の書類などを取り出すとき、取り出しやすいです。取り出すときにバッグをテーブルの上に置くことはNGです。

また、会議室に通された場合、背もたれだけがついている椅子のケースが多いため、この時はソファーとは逆にやや深めに座ります。目安としては背もたれと背筋の間に握りこぶし一つ分くらい開けて座ると背筋が伸びて綺麗な座り方になります。このタイプの椅子は大きな音を立てないように両手で引くことを習慣にしておくと、仕草として美しいです。

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