menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

採用・法律

第115回 「物流の2024年問題」(2) ドライバー不足による影響は?

中小企業の新たな法律リスク

1「物流の2024年問題」とは

経済産業省によれば、物流業界の2024年問題の「背景・趣旨」は以下のように説明されています。

「2024年4月に、トラックドライバーの長時間労働の改善に向け、トラックドライバーの時間外労働の上限が年間960時間となります。他方で、物流の適正化・生産性向上について対策を講じなければ、2024年度には輸送能力が約14%不足し、さらに、このまま推移すれば2030年度には約34%不足すると推計されています(いわゆる「物流の2024年問題」)。」

つまり、改正法の施行により、1人当たりのドライバーの可能稼働時間が減ることとなり、それに伴い、物流の輸送能力も減少するのではないか、ということが2024年問題の簡単な説明・趣旨ということになります。

そして、「物流の2024問題」により生じたドライバー不足、輸送能力の減少は、運賃の増額等により荷主や消費者にも影響が及ぶものと思われます。

 

2「物流の2024年問題」への対応について

物流業者のみならず、そのサービスを利用する荷主企業、消費者を含めて、意識改革と業務の合理化・効率化が求められます。具体的にどのような取り組みをするかについては、すでに各所で様々な提言がされているところではありますが、一例として、経済産業省においても「物流の適正化・生産性向上に向けた荷主事業者・物流事業者の取組に関するガイドライン」を示しております。同ガイドラインでは、物流業者と荷主業者における、業務の合理化・効率化の観点から具体的な方法を示しています。

執筆:鳥飼総合法律事務所 弁護士 渡邉宏毅

1

2

第114回 物流業界の2024年問題。荷主が取り組むべきことは?前のページ

第116回 『経営理念って何?』次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連セミナー・商品

  1. 慌てない・もめない・負けない経営

    慌てない・もめない・負けない経営

  2. 大増税からオーナー社長を守るCD・DVD

    音声・映像

    大増税からオーナー社長を守るCD・DVD

関連記事

  1. 第104回 生前贈与は大きく変わる?!

  2. 第105回『事業成長担保』を活用しよう   

  3. 第109回 インボイス制度について気を付けるべきことは?

最新の経営コラム

  1. 第381回 自分の「次の時代」をどう考えるか

  2. 第54話 休むことの価値を再考する:長期休暇が生む効果とは?

  3. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2025年5月14日号)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. マーケティング

    第9話 「インターネットで、儲けるコツ!」
  2. 不動産

    第6回 マンションは「投資」には向かない時代である
  3. マネジメント

    人の心を取り込む術(9) 気前のよさ(カエサル)
  4. 戦略・戦術

    第147号 消費者に支持される理由
  5. 後継者

    第52回 能力―開発できるのか、生来のものなのか
keyboard_arrow_up