~『よい仲間と共に共通のゴールへ向かえば、何事もかなう!!』 ~
全米の有名なビジネスマガジン「フォーチュン誌」でも働きたい会社称号を13年間連続で受賞する優良企業として知名度も高い話題の企業がニューヨーク州ローチェスター郊外に本社を構えるウェッグマンスーパーです。
同社は、1916年野菜果物のカート販売からスタートし、現在3代目のダニー・ウェッグマンが経営し、「未上場」「家族経営」そして「地域密着」を基本に、81店舗(2013年6月現在)を展開。
経営哲学“よい仲間と共に共通のゴールへ向かえば、何事もかなう!!”を経営陣は継承し、いかなる時もブレない経営を実践することで、会社の全員がベクトルを揃え、大手資本<50兆円を売上げるウォルマート>とは違うお店(会社)の〔存在意義〕という土俵で対抗しているのです。
~<地域密着は、共通のゴールで夢がかなう>がキーワード!~
同社はアメリカ東部を中心に“地域密着”により、顧客支持を得ているのですが、それは会社が共通のゴール<素晴らしくおいしい食事を簡単に!!>を具体化することで働く満足度を高めているからです。
ウェッグマンでは、働く人に「何をやりたいか?」を必ず聞きます。
ある鮮魚売場で働いている男性は「夢であるシェフをやりたい」と答えたので、会社は彼に、来店客の前で、シェフのユニフォームを着て、<えびをワイン蒸しするデモンストレーション>の仕事を渡しました。
調理師免許のない彼が、シェフになり(シェフのユニフォームを着て)お客様の前でフライパンをあやつり、「できたてで、すごくおいしい食事、しかも簡単にできます!!」とデモンストレーションをすることで地域のお客様との距離が縮まれば、彼(働く人)の夢がかない、かつ共通のゴール<素晴らしくおいしい食事を簡単に!!>が実現し、現場は自主的な“やりがい”に目覚めるのです。
~ウェッグマンが掲げる地域密着の6つの雇用契約~
ウェッグマンでは離職率が8%(業界平均16%)という驚異的な数字を示していますが、その理由は、同社が働く人との間で約束する以下の雇用契約事項があるからです。
●家族企業として信頼できる行動をとる
●業界(家族経営だからできる)として大手に負けない賃金
●安心できる社会保険制度及び福利厚生制度
●昇進プログラムと能力を開発する多様な機会
●和気あいあいとした楽しい職場
●働きやすい柔軟な就労スケジュール
地域密着は、大手資本に対抗する一つの施策には間違いありません。が、
地域密着を具体化するために同社は、“なぜウェッグマンが多くの人に働きたい場所として選ばれるか?”という質問に、経営哲学(なぜ会社を経営しているのか?という経営者の哲学)に沿って上述の6つがあるからだ。と断言し、会社の<存在意義>=地域密着を、
現場に次のように言い換え浸透させています。
●地域に根付いた家族企業として信頼できる行動をとる
●業界(家族企業だからできる)として大手に負けない賃金
●地域の雇用を大切にする、安心できる社会保険制度及び福利厚生制度
●地域の人を育てる昇進プログラムと能力を開発する多様な機会
●地域の人を笑顔で迎える和気あいあいとした楽しい職場
●地域の人が働きやすい柔軟な就労スケジュール
現場で日々働く人が地域の一員として、地域に必要とされると感じたとき、
会社は、経営哲学
『よい仲間と共に共通のゴールへ向かえば、何事もかなう!!』を実現することができるのです。
ウェッグマンHP(英語)
http://www.wegmans.com/