menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第116回 『責任をとって、辞めない』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

責任には、「自責」と「他責」がある。ある出来事が起きた場合、
周りにその原因があるのか、あるいは自分に原因があるのかによって
二つの場合が出てくる。
 
さて、指導者たるものの責任について述べておく。
 
日常のビジネス目標であれ、新事業や新商品プロジェクトであれ、
コトが首尾よくいった場合、
「部下のせいにする」という思いやりと度量が欲しい。
 
しかし、現実には失敗に終わるときもある。
 
その時、決断を下したのは自分であるから、
「最終責任は自分でかぶる」という前提と気概を示さなければ、
部下は、リスクをともなった仕事にチャレンジする気にはなれない。
 
そして、これは組織内の立場とは無関係に大切な点だと思うのだが、
軽々しく「辞めます」という責任のとり方は、正解ではないのではないか。
 
 「責任をもってフォローアップしたい。
  リカバリーショットを打つためにも、辞めないで頑張ります」
というのが、あるべき責任のとり方ではなかろうか。
 
 
とはいっても、厳しいビジネスの世界、
失敗が会社の与えるダメージの大きさによっては、
去就を決めねばならないときもあるだろうが、本質的に責任のとり方とは、
自分が決めることではなく、会社が決めることである。
 
とくに日本人の場合、個人責任の意識が曖昧なことの裏腹として、
失敗すると、集団で仲間同士、傷をなめ慰めあう傾向がある。
 
しかし、ビジネスとしては、そのままではまずい。
 
強烈な責任を個人がもつという認識のうえで、
「責任の問題」は考えられなければいけないだろう。
 
 

 

第115回 『一流をマネる』前のページ

第117回 『笑顔でわかる平静さ』次のページ

関連セミナー・商品

  1. 社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

    音声・映像

    社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

  2. 会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

    音声・映像

    会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

  3. ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

    音声・映像

    ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

関連記事

  1. 第126回 『本をメンターにする』

  2. 第8回 ”ベストな目標”の与え方(2)

  3. 第132回 『人は見かけで判断する』

最新の経営コラム

  1. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2024年5月1日号) 

  2. 第59回「始まりと終わり」

  3. 「日本版」はどう進展するのか?

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 社長業

    Vol.98 信頼性の証明を目で見えるカタチにする
  2. 採用・法律

    第39回 『従業員から兼業をしたいと言われたら?』
  3. 経済・株式・資産

    第19回 成長するフィンテック企業の戦略 ~ クラウドファンディング Makua...
  4. マネジメント

    交渉力を備えよ(47) 口は出さず智恵出しを促す
  5. ブランド

    Appropriate(ふさわしい・最適)3「晴れの日のバストアップイメージ」-...
keyboard_arrow_up