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愛読者通信

「若手社員が育つ仕組み」
東川広伸氏[(株)自創経営センター 社長]

「愛読者通信」著者インタビュー

  東川広伸(ひがしかわ ひろのぶ)氏はデキる管理職を養成する自創経営コンサルタント。
「自創経営」の創始者である父・東川鷹年氏(ひがしかわたかとし)とともに、社員一人一人がイキイキと働き、確実に目標を達成する仕組み《自創経営》を全国の中小企業に指導して全国を飛び回っている。 とくに、若手管理職の養成に定評があり、そのわかりやすい指導と親しみやすい人柄で経営者からのあつい信頼を寄せられている。今回は、そんな氏に、若い社員の育て方についてインタビューし回答していただきました。

東川広伸(ひがしかわ ひろのぶ)氏
株式会社自創経営センター 代表取締役社長
西尾レントオールの上場において、取締役総務部長として人事制度の構築や人材育成で手腕を揮った父・東川鷹年氏が開発した《自創経営》の伝承者。1969年大阪府生まれ。著書多数。
(2017年より現職。2014年インタビュー時は所長)

 

Q:今、高校または大学を卒業し、就職した若い人たちの約3割が3年以内に離職すると言われていますが、その原因はどこにあると思われますか?

 ほぼ100%、会社側にその責任があると思います。新卒社員は年齢的に大人であってもビジネスマンとしては赤ちゃんと同じです。赤ちゃんを一人前のビジネスマンに育てないで、「仕事をして結果を出してください」と言っても無理な話です。
 まず新入社員には、OJT教育が絶対必要です。まずは新入社員向けのOJT教育の仕組みをきちんともっているかどうか。
 自創経営では、入社2年目、3年目、4年目ぐらいの社員が新入社員のOJTを担当する仕組みになっています。教えられる新入社員はもちろんのこと、教える側の入社2年目、3年目、4年目の社員も、ともに成長できる仕組みになっています。
 しかし現実問題として、中小企業の場合、毎年、新入社員を採用する会社は少ないので、そういう会社の場合は、同期か、あるいは入社年数が近い者同士で、できれば部署が違う者同士の組み合わせで、互いに自分の仕事を教え合うとかの工夫が必要になります。いわゆる仕事というのは教えられたことをさらに他の人に教えることによって完全に身につくのです。


Q:若い人が自創のチャレンジシステムに取り組むとどのように変わりますか?

 自創のチャレンジシステムは、今できないことに挑戦してもらいます。同時に、上司や先輩は部下の挑戦を日々バックアップする仕組みになっていますから、若い人は小さな成功体験を積み上げることができます。そうすると、少しずつですが、自信がついてきます。さらに年間目標を達成すれば、その成功体験は大きなものになります。その喜びで、さらに高い目標に挑戦したいという自主的な意欲が出てくるのです。


Q:人を育てるには時間がかかりますが、自創経営に取り組むと必ず業績にも良い影響が出ますか?

 必ず業績に良い影響が出ます。ただし人が育つには時間がかかるので、すぐには業績は上がりません。しかしだからといって人を育てる仕組みがない会社と、時間がかかっても人を仕組みで育てる会社とでは、大きな差となってあらわれてきます。
 だから時間がかかっても、いや時間がかかるからこそ、はやくから自創経営に取り組んだ会社はどこも業績を上げ続けているのです。
 とくに不況のとき、あるいは危機に面したときに、その差が大きく出るでしょう。自創経営では、自分の頭で考えて行動する社員に育てますので、いざという時に大きな力を発揮するのです。
 わたしが社長にお願いしたいことは、社員の成長を心から願っていただきたいということです。言い換えれば、社員に期待してほしいということです。
 ただし、社員に業績を上げてほしいと期待するのではなく、業績を上げることができる人に成長してほしいと期待してほしいのです。そして、そのことを社長は社員に繰り返し伝えていただきたい。
 さらにいえば、社長の願いを実現する推進責任者、言い換えれば、本気で人を育てようと思う幹部を育てていただきたい。そういう幹部が何人育つかによって、その成否が決まります。要するに、全社をあげて人を育てる仕組みを推進していただきたいのです。


Q:若手社員を育てるうえで上司が注意しなければならないことを3つあげていただけますか?

 1つ目は、何をいつまでにどこまでできるようになればいいか、を具体的に社員に伝えてあげること。
 2つ目は、指示するだけでなく、できるようになるために導いてあげることです。
そのために部下との成長対話が大事です。自創経営では、社員自らが成長できるように、手出し口出しはしないものの、目を離さない仕組みになっています。放任が一番ダメ。とにかく意欲がまったくない人なんていないわけですから、本人がやりたくなるように導いてあげることです。
 3つ目は、期待し続けてあげること。期待というのは「期」を「待つ」、つまり変化をする時を待ってあげるということです。そのために頑張ったら、ねぎらってあげる。不安に思ったら、安心感を与えてあげる。躊躇したら、励ましてあげる。チャレンジしたら誉めてあげる。うまくいったら喜んであげる。感謝してあげる。そうすることで、本人は期待されていると強く感じて、自ら成長しようと思うのです。

(聞き手/岡田万里)

「愛読者通信」(2014年1月)掲載

 

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