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社員教育・営業

第68回「チームワーク 力」

デキル社員に育てる! 社員教育の決め手

「チームワーク 力
◆「コミュニケーションをテーマにした社員教育の方法」◆


コミュニケーション能力について、第64回「コミュニケーション能力をみにつけさせるには」から書いてきましたが、その大きな成果として「チームワーク力」を上げることができます。

今まで申し上げてきたことをもう一度、簡単に列挙すると
 
①コミュニケーションの基本は、あくまでも「自分から発進すること」

②発信するには、発信できる「自分」であること、そのためには発信できる自分作り、自分磨きが第一歩となる。
 
③発信できる「自分」とは、自分の考えや気持ちを言葉で適切に表現できること。さらに表現した言葉を音声に載せて真意をより正しく伝えられる「自分」であること
 
④表現者としての自分の最高のレベルをムラなく維持できること。(例えば自分が受付業務であれば、笑顔ひとつをとっても普通の笑顔が相手に伝えるのは「ようこそいらっしゃいませ」であるが、笑顔の単位が大きいと「お忙しい中、わざわざご足労をいただきありがとうございます」のように、度合いの大きいウェルカムを伝えられる)

⑤感覚はいつも鋭くあること。すると相手に対してプラスアルファの声かけが瞬時に湧いてくる。(会話が一往復増えるごとに心の距離が近くなる。相手は、すぐに軸足を自分に置いてくれている人かどうか見分ける)
 
私は、コミュニケーションの指導をする中で、いろいろな職種の会社を外部から拝見する機会をいただいています。また、同じ会社とのご縁も長くいただいております。その中で言えるハッキリとした気づきがあります。ひとつの会社で、例えば、人事異動で課長のAさんがBさんに変わったり、係長や部下の誰かが変わるとそのチームワーク力も変わります。皆さんは、その理由を何だと考えますか?それぞれの個人はどのようである事が大事だと思いますか?

答えは「コミュニケーション能力」です。それぞれのコミュニケーション能力が高い人の集まりであった時、そのチームワーク力は上昇します。目に見えるような違いを感じる事ができます。
 
●時間の削減
おなじ一時間の打ち合わせでも多くの項目が話し合える。その一時間も短く感じる
 
●空間の質
チームのメンバーの表情が生き生きしている。声が明るく、元気な声が部署に飛び交う。メンバーの足取りが軽い。私個人としては、打ち合わせに伺う日を楽しみに待つ。
 
●会社に居場所を持つ人の集まり。
互いが自分にとって、かけがえのないセカンドファミリーのように見える。なぜなら会社は同じ目的やゴールを持って動いている集団なので、その意味において家族とは違う角度ではあるが、親密度が高いと言える
 
●バーバル・コミュニケーションが豊か
「バーバル」は、「言葉による」という意味であるが、ここが互いに声かけをよくしている。「おはようございます」「いってらっしゃい」「おかえりなさい」「ただ今戻りました」「ありがとうございます」「よろしくお願いいたします」など。
 
●ノンバーバル・コミュニケーションが豊か
視覚に訴える「もの」や、「こと」。例えば、笑顔や身だしなみやお辞儀などが代表格。特に笑顔は、ノンバーバル・コミュニケーションになくてはならない重要なスキル。
 
このように「コミュニケーション能力」と「チームワーク力」は、たいへん深い結びつきがあります。チームワーク力は、会社の現在から未来に大きな影響を与えます。その意味でもコミュニケーション能力は、改めてしっかり学び直す必要があるのです。
 

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