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戦略・戦術

第139号 マーケティング3.0を考える

社長のための“儲かる通販”戦略視点

 半年前、『通販に役立つ一冊』の中で、「コトラーのマーケティング3.0」を紹介した。

 製品中心の1.0から、インターネットの普及期に定着した消費者志向の2.0 を経て、このソーシャル・メディア時代に、価値主導のマーケティング3.0 へと変遷した。

 今の消費社会において、また通販現場においても、この変化を身近に感じるようになったのは、私だけではないだろう。

 このマーケティングの変化を消費者サイドから捉えると、商品を一方的に買わされていた時代から、消費 者が自由に選んで買う時代となり、そして今は、企業との信頼関係が基軸となって消費行動が成立し、さらには製品開発や社会貢献など、消費者と企業が協働・協調していく時代へと向かっている。

 これを通販用語に当てはめると、マーケティング1.0 は「B to B」、2.0 は「B to C」&「C to C」、そし て3.0 は「B to H」になるという。このH は、HEART( ハート) あり、HUMAN( ヒューマン) であり、HELP(ヘルプ) でもある。

 この3.0 が唱える価値とは、人の心( ハート)を動かすマーケティングであり、現代においては、人間性(ヒ ューマン) や社会貢献( ヘルプ) などが消費者を引き付け、満足させる要素なのである。

 また、このマーケティング論は、消費者との関係性においては、一( 企業) 対多数( 大衆) から、一( 企業) 対一(個人)となり、そして3.0は、多数対多数の“交流の場”へと変化している。

 つまり3.0において企業は、個人の集合体であり、なおかつヒューマンな一つの塊でもあるのだ。

 現代においては、B to Cという企業対個人の関係性であっても、ソーシャル・メディアや販促現場では、 作り手は誰なのか、対応しているのは…、その人の人間性は…等々、パーソナルな顔が今まで以上に問われる時代となっている。

 我々は、そのことを念頭に、新たな「価値」の創出に取り組まなくてはならない。

 

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