ビジネスリーダーとして求められる「人間的能力」は、心構えひとつで高めていくことができるものだ。
私自身の経験からしても“人間は後天的にものの考え方を改めたり努力したりすることで、
驚くほど自分を変えることができる”と自信を持って言える。
それでは、ビジネスマンとして成功するための必須条件=「人間的能力」とは、いったいどういうもので、
どうすれば高めること ができるのであろうか?
まず、「人間的能力」は具体的にどういった能力を指すのか、ということについて考えてみたい。
人の上に立つものとして、まずは、常に部下一人ひとりの性格をよく見極め、
“この問題は、あの部下の性格と立場だったらどう 解決するだろうか”と思いやることが肝要だ。
それこそが、文字通り、コミュニケーションの原則である「相手の立場に立つ」ことであり、基本的には、
部下を一人の人間として認め尊重する、もっとつきつめて云、部下に対して限りない愛情を持つということである。
それも、部下に対する愛情や配慮はワンパターンではなく、常に疎に一人ひとりの個性やニーズに見合った、
いわばテイラーメイ ドした各論を注がなくてはダメだ、ということである。
しょせん、ビジネスも「人間対人間の問題」である。
要は、リーダーとして、上司として、同僚として、部下として、また一人の 人間として、心のそこで温かい愛情を
注げるかどうか、と云うひとことに尽きるような気がする。すなわち、これが「人間的能力」である。
どうすれば「人間的能力」を高めることができるか、ということについては、これは自分の可能性を信じて、
ただひたむきに努力し、様々な局面で自分を磨いていく以外にない。
ただし“これは”と思える人格者には、共通した6つの特性・特長がある。それを参考にすればいい。
(1)考え方・態度が肯定的であること
(2)謙虚さの持ち主であること
(3)常に吸収しようとする態度を持っていること
(4)明確な価値観を持っていること
(5)感動する人間であること
(6)健全な肉体の持ち主であること
いずれにせよ、「人間的能力」の無い人の下には、心ある人間は集まらない。
“あなたのために仕事がしたい”という人材が駆け つけることも無い。
結果、あなたの仕事もたいした発展はしないのである。
自分の中の部分を開発しようと努めれば、可能性は拡がるのだ。
努力は報いられるものである。いつでも「人間的能力」を磨く心を構え忘れたくないものだ。
新 将命