menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

人間学・古典

第十九話 「人生の大病は只傲の字なり」

中国哲学に学ぶ 不況は会社守成の好機

この言葉は、明の王陽明がのべたものだが、人の一生で最も害をもたらすものは傲の一字である。

傲慢であれば、親にも不孝、君には不忠、友には不信を働くことになる。さらには自分に対しても、
ブレーキさえ効かなくなるだろう。

古今東西を問わず破れた者のすべて、といえるほど傲病がその原因をなしているように思われる。

この例は昔に求めることはない。最近の大型小売店の行き詰まりなどにしても、
そのもとをただせば思い上がり、傲慢という不治の病といえるだろう。


私のような、学歴なし、カネなし、地位なしという貧乏育ちともなると僅かな貯金ができても、
最低の肩書きを持っても、天にも昇った気分になる。こうした初期症状のうちに、
反省の鞭を心得ないと不治の病となる。


相当押えたつもりであったが、それでも銀行の本部課長になったときと取締役に就任した時の二回、
傲病の初期症状を覚えた。課長当時のそれは、身分のない人達との交際で拭き去り、取締役のときの
うぬぼれは、堅実、謙虚、倹約、憲法(道を守る)、研磨の五件なる者を自分に言い聞かせて沈静化し、
退職後は百姓道楽に熱を入れ名札から遠ざかっている。


現在、傲慢を振舞う相手といえば野菜と果物だけとなっている。
それも、甘くない、水気が足りないなどの批判を受ける、これでは傲慢病も芽を出す暇もなくなってくる。


※一部旧字を現代漢字に変更させていただいております。

第十八話 「老馬の智、用うべし」前のページ

第二十話 「報恩」次のページ

関連記事

  1. 第十四話 「謂う勿れ今日学ばずにして」

  2. 第三十話 「多々益々弁ず」

  3. 第三十二話 「涙を振って馬謖を斬る」

最新の経営コラム

  1. 第3回 仕入れや経費が高騰しても、営業黒字を確保している会社

  2. 第66回 明治の文豪に学ぶ 人生を豊かにする手紙術

  3. 第61話 海外旅行、復活ヒットの支えに?

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 戦略・戦術

    第163号 17兆400億円
  2. キーワード

    第101回 ビットコイン価格
  3. 経済・株式・資産

    第4話 資本性劣後ローンの商品性と活用の心得
  4. 戦略・戦術

    第24話 「銀行の企業を見る目が変わってしまった。
  5. 戦略・戦術

    第26話「銀行の企業を見る目が変わってしまった。(3)
keyboard_arrow_up