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- 社長のための“儲かる通販”戦略視点
- 第210号 4,832万人
この数字は、2015年4 月時点でのスマホからのネット利用者数である。これは、視聴行動分析サービスを提供するニールセン㈱が、最新のネット利用動向として発表したもので、前年度比で19% 増加した。一方、PC からのネット利用者は5,100 万人と横ばいで、今年末には、スマホからのネット利用者数が逆転すると予測されている。
性年代別では、若年層の増加率は低下し、代わって高年齢層での伸長率が高くなっている。その中でも増加率が際立っているのが「50 代以上の女性」で57%増、次いで「50 代以上の男性」で32%増となった。このデータから、スマホの若年層への普及が一段落し、高年齢層へ普及する段階に入ったことが読み取れる。
1 日あたりのネット利用時間は、スマホの1 時間48 分に対し、PC は54 分で、性年代別に見ると、「29 歳以下の女性」が突出して利用時間が長く、1 日あたり2 時間24 分利用している。全体では、女性が男性よりも長く利用する傾向がみられる。
このように、年代を問わずスマホを入り口としてネットを利用する人が増加の一途を辿っており、来年はいよいよ本格的なスマホ通販時代が到来することとなる。場所や時間を問わず情報に触れることができるスマホは、消費者にとって今まで以上になくてはならないものとなり、パーソナルな情報や、リアルタイムの自分のシチュエーションに合った情報が求められるようになっていく。
24 時間、年中無休、30 センチ(目とスマホの距離)と言われるスマホ通販において、企業側はスマホでの視聴行動をしっかりと把握し、どの時間・タイミングで、どのような方法を通してメッセージを伝えていくのかを今まで以上に考える必要がある。また、それらの精度を上げるためには、ウェブサイトの訪問時間や利用頻度、利用者属性といった利用動向データの収集と、分析・検証が欠かせない。