menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

人事・労務

第21話 人材は募集よりも定着が重要

「賃金の誤解」

 高い給料さえ出せば優れた人材がいつでも採用できるのでしょうか。それは大変難しい話です。企業にとって人材とは時間をかけて我慢強く育てた逸材のことであり、実力に相応しい活躍で期待に答えてくれる社員のことだからです。
 
 多くの企業がよりよい人材を育て、ぞんぶんに活躍してもらうために毎年4月に給与改定を実施します。その内訳は①給与規程に定められた実力昇給と②その年の企業業績や物価動向等を考慮し、妥当な金額を給与に上乗せするベースアップであり、二つを併せて「賃上げ」と表現されます。しかし定期昇給(定昇)とベースアップ(ベア)では役割が異なります。
 
yatomi21_01.jpg
 
 「定昇であれベアであれ、定期的な給与改定など考えられない。春闘とか賃上げなんて大企業の話だ」。真顔でおっしゃる社長もおられました。本当にそれで良いのでしようか。
 
 確かに物価は安定していますから、ベースアップについては据え置きでも良いでしょう。しかし、「もっと良い仕事がしたい」と前向きに考えている社員の実力昇給まで止めて、モチベーションを維持できるのでしょうか。
 
 会社が昇給評語に相応しい実力昇給を放棄すると言うことは、給料分という言葉どおり、クビにならずにすむ程度の成果しか社員に期待しないと言う事です。
 
 大企業であれ、中小企業であれ、会社の将来のために優れた人材を大切に育てたいとのぞむのであれば、実力昇給だけは実施しなければなりません。
 なぜなら、この会社が人生を託すに値する企業かどうか、あるいは自分は必要な人材と評価されているか、年ごとの昇給は重要なバロメーターのひとつであり、仕事のできる社員ほど厳しい目で会社の将来を評価しているのですから。

 

第20話 年2回の成績評価前のページ

第22話 2011年の春季労使交渉次のページ

関連記事

  1. 第10話 平成22年4月から労働基準法の一部が変わります

  2. 第132話 今年の春季労使交渉と夏季賞与の動向

  3. 第117話 2019年度の労働経済情勢と賃上げ動向

最新の経営コラム

  1. 第11講 ネットに自分の会社のクレームを書き込まれることは、クレーム対応の通過儀礼

  2. Track6 聞き手のある講演録から学ぶ

  3. 第38回「茶道の入り口」

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 社員教育・営業

    第46話 成長課題 管理職の部下育成術(46)
  2. 社員教育・営業

    第21号 創業社長のための全員営業の活用法【問題提起編】
  3. 戦略・戦術

    第56話 「お客様に奉仕する、企業に奉仕する」
  4. 後継者

    第71回 子供達はいざという時 大丈夫なのか
  5. 経済・株式・資産

    第34回「配当金や分配金、インカムゲインも考慮した資産管理」
keyboard_arrow_up