「白い粉をじっと眺めていないか?」
プランニング段階で悩んでいる部下に、松下幸之助翁がこう聞いた。
記憶の中からの引用などで、正確性に欠ける点はご容赦願いたい。
「向こうのテーブルの更に端っこに、白い粉が二つある。
一つは砂糖、一つは塩。
君は眺めていて分かるか?」
答えはもうお分かりの通り、立ち上り、歩いていって舐めてみれば分かる。
自分の商品が売れるか?
お客様に提供してみれば分かる。
売れる、売れない。
売れなければ、修正改善を加え、再度、お客様に提供すればいいだけだ。
臥龍も32歳のとき、経営者向け高額講座を提供した。
売れるかどうかは、出してみないと分からない。
35歳のとき、台湾に人本主義の同志を求めに行った。
出会えるかどうかは、行ってみないと分からなかった。
51歳のとき、企業現場の感動を映像化するコンテストを始めた。
社会に必要なものかどうかは、やってみないと分からなかった。
52歳のとき、小学生に対する「志授業」を始めた。
子どもたちの中から立志が引き出せるかどうかは、やってみないと分からなかった。
Q.白い粉を眺めることに、時間を使い過ぎていないか?
東京より愛を込めて。臥龍