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マネジメント

第116回 『責任をとって、辞めない』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

責任には、「自責」と「他責」がある。ある出来事が起きた場合、
周りにその原因があるのか、あるいは自分に原因があるのかによって
二つの場合が出てくる。
 
さて、指導者たるものの責任について述べておく。
 
日常のビジネス目標であれ、新事業や新商品プロジェクトであれ、
コトが首尾よくいった場合、
「部下のせいにする」という思いやりと度量が欲しい。
 
しかし、現実には失敗に終わるときもある。
 
その時、決断を下したのは自分であるから、
「最終責任は自分でかぶる」という前提と気概を示さなければ、
部下は、リスクをともなった仕事にチャレンジする気にはなれない。
 
そして、これは組織内の立場とは無関係に大切な点だと思うのだが、
軽々しく「辞めます」という責任のとり方は、正解ではないのではないか。
 
 「責任をもってフォローアップしたい。
  リカバリーショットを打つためにも、辞めないで頑張ります」
というのが、あるべき責任のとり方ではなかろうか。
 
 
とはいっても、厳しいビジネスの世界、
失敗が会社の与えるダメージの大きさによっては、
去就を決めねばならないときもあるだろうが、本質的に責任のとり方とは、
自分が決めることではなく、会社が決めることである。
 
とくに日本人の場合、個人責任の意識が曖昧なことの裏腹として、
失敗すると、集団で仲間同士、傷をなめ慰めあう傾向がある。
 
しかし、ビジネスとしては、そのままではまずい。
 
強烈な責任を個人がもつという認識のうえで、
「責任の問題」は考えられなければいけないだろう。
 
 

 

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