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人間学・古典

第十一話 「トップ不可欠の任務」

中国哲学に学ぶ 不況は会社守成の好機

韓非子に“明主のその臣を導制する所は、二柄(にえ)のみ。二柄とは、刑徳なり”。とある

 刑とは罰を加えること。徳とは賞を与えることで、要するに賢明なトップは、賞罰の権利を公平確実に
行うことによって部下を統率するということであって、力による統率を否定しているようである。

たとえ力によって従わせたとしても、力が不足のため従うだけで心から従っているわけではない。

中国の毛沢東も
“人を服させるには説得するよりほかなく、威圧的に屈服させてはならない。威圧すれば、
結局は圧すれど服さずということになるのが常である。力づくで人を服させようとしてもだめである。”

と述べている。

よく力に依って威厳を示そうという向きもあるようだが、部下から軽蔑されているようである。
私は現職時分は、組織内で思ったこともなければ、叱ったこともなかったが、快く従い尽くしてくれた。
思うに賞罰規定を忠実に守ったからだろう。

中国昔、斉王に仕えた管中は次のように述べている。
昔から明君は、命令、刑罰、恩賞の三つの手段で国を治め、常に六つの敵を警戒した。

六つの敵とは、親族、高官、女色、追従、道楽である。
相手が親族、高官であれば命令に背いても咎めない。
相手が金持ちや寵姫であれば禁令を犯しても処罰しない。
相手が追従者や道楽仲間であれば功績がなくとも恩賞を与える。

 


※一部旧字を現代漢字に変更させていただいております。

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