menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

新技術・商品

第74話 「そのときの不便」を解消する快作!

北村森の「今月のヒット商品」

消費者が諦めていた部分に斬り込んだ商品は強い

この連載で何度も綴ってきたことがあります。

消費者が諦めていた部分に斬り込んだ商品は強い」という話です。


どういうことか。

「消費者が諦めていた部分」というのは、簡単そうで実は捉えづらいという側面がありますね。

消費者自身がハナから「まあ、致し方ない」と思い込んでいるために、マーケティング調査などをかけても、そうした部分は掘り起こしにくいのです。


となると、企業の側から先回りするかのように、「こういうところって、もう無理なんだと決めつけていませんでしたか」と救いの手を差し伸べるほかありません。

それをなすためには、企業の開発担当者みずからが想像を必死に巡らせること、これに尽きると表現してもいい。答えは開発担当者ご自身の中にこそあるという話です。


このコラムで綴った過去の例を改めて振り返ってみましょう。例えば2023年5月にお伝えした「四万十川天然鮎のコンフィ」。

極上の天然鮎をいつでも食べられるなんて無理だ、とか、天然鮎を旅先で買って遠くまで持ち帰るなんてできない、とかいった部分への答えを導き出しています。わざわざ缶詰にしたことで、全く諦める必要はないんですよとアピールするに至りました。


あるいは、少し前になりますが、2022年4月に綴った「レトルト亭」もこう事例です。コンロも鍋も、あるいは電子レンジも耐熱容器も使わずに、カレーなどのレトルト食品を温める方法などない、と多くの人が思っていたところに、このキッチン家電が登場しました。

本体にレトルトを入れてスイッチを回すだけで温めが完成します。意外と温めるのは面倒という声なき声を察知して、まさに企業が先回りした結果のヒットです。

次のページ北村氏が注目する「今月のヒット商品」は…

1

2

第73話 その1秒をなぜ待てない!?前のページ

第75話 街づくりには「覚悟」が必要!次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連セミナー・商品

  1. 《大ヒット商品・新流行》超トレンド予測

    音声・映像

    《大ヒット商品・新流行》超トレンド予測

  2. 2023年《大ヒット商品の作り方》

    音声・映像

    2023年《大ヒット商品の作り方》

  3. 2022年《超トレンド予測》

    音声・映像

    2022年《超トレンド予測》

関連記事

  1. 第10話 定番商品に風穴を開けた、四季の塩

  2. 第27話 「ひるまない」は、やはり大事な要素かも

  3. 第86話 Z世代(の若い人)は、どんな商品を推す?

最新の経営コラム

  1. 第132回 ハイブリッド経理で高品質な管理体制を構築

  2. 第191回 Gemini3

  3. 国のかたち、組織のかたち(77) 強大な相手と対峙する③(ナバテア王国の知恵 下)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. サービス

    111軒目 「《相模原、多磨エリアの超人気焼肉店》味ん味ん 稲城矢野口店@東京都...
  2. 社長業

    Vol.72 会社の中味を3年前に比べ、どう変えましたか?
  3. サービス

    51軒目 「ミシュランの三ツ星に輝いた寿司屋の違いとは・・」
  4. 教養

    2012年11月号
  5. マネジメント

    第九十ニ話 「顧客に想いを伝えることが大事」(長岡商事株式会社)
keyboard_arrow_up