■8月の長雨
今年の東京は、8月に21日連続で雨が降るなど天候不順が続き、ビール、エアコン、海水浴、かき氷、アイスクリーム、エアコンなどに影響が出たようだし、日照不足で野菜価格も高騰しているが、大手百貨店売上は、近場に出かける人が増え、秋物やインバウンドが好調で、全社が前年同月比で増収だった。
■原宿夏休み企画
そのような中で、全国から夏休みに若い人たちが集まる東京・原宿では、SNS時代ならではのプロモーション企画が多く行われ、行列ができていた。
キウイフルーツの「ゼスプリ」は、7月22日(土)〜8月13日(日)の期間限定で、原宿・表参道のカフェで「ゼスプリ・キウイ・ハント」という企画を行った。
ここでは800円で3種類のキウイ入りパフェを提供、2階にはパフェの写真撮影用の背景などが用意され、インスタグラムなどに投稿する企画や、毎日先着30名にはぬいぐるみ付きパフェの販売などが行われたが、このぬいぐるみをゲットするために始発電車で来て並ぶ人も多く、連日行列ができていた。
森永乳業のアイス「ピノ」は、東急プラザ表参道原宿3階に7月7日(金)〜8月30日(水)仮設カフェをオープン、ピノアイス6粒とチョコレートソース2種、トッピング2種などを選び組み合わせて自分だけのカワイイ「ピノ」が作れる「ピノフォンデュ」(400円)を提供、フォトジェニックな写真を「#pinogenic」「#ピノフォンデュカフェ 」「#ピノジェニック」などのハッシュダグを付けて投稿すると、ホームページにも掲載してくれる企画を行い、盛況だった。
キリンは土日祝日のみオープンの「キリン 生茶」発の体験型施設「お茶のいろは」(体験料800円)を7月21日 〜 2018年5月中旬までオープン、「い:農業」「ろ:加工」「は:淹れる」という流れで、お茶をもっと知りたいと思う「きっかけ」や「第一歩」になることを目指している。
体験の最後には「甘い」お茶と「渋い」お茶の淹れ分け、それぞれに合うお茶菓子を実際に体験でき、ゆったりとした時間を過ごせる場となっており、カップルや家族連れなどが来場していた。
スマートフォンによるフリマ・アプリのメルカリも、7月20日(木)〜8月20日(日)に、原宿のカフェで毎日常駐しているメルカリ・スタッフが利用方法について相談に乗ったり、メルカリでの出品や購入を体験した人に、オリジナルTシャツやトートバッグ、梱包に便利な定規やメジャー等のグッズプレゼントを行った。
今回は、まだメルカリを利用したことがない人に利用のきっかけを作ることに力を入れていたようで、「らくらくメルカリ便」「ゆうゆうメルカリ便」などの簡単で安心な発送方法を紹介していた。
今年の夏休みに原宿で行われていた企業キャンペーン企画は、フォトジェニックな写真をインスタグラムやtwitterなどのSNSに載せてもらい、認知を拡大する施策が多く行われていたことが特徴で、今後もこのような、画像や動画をSNSで来場者に拡散してもらう企画は増えそうだ。