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第5回 理由なき表現規制がマンホールにフタをする

ステーツマンの力

 ■青少年健全育成の名目で、マンガ・アニメ・ゲームの表現規制がなされます
 
 青少年健全育成基本法(以下、青健法)についての請願が出されました。青健法については、閣法(内閣が提出する法律)での当初臨時国会への提出予定はありませんでしたが、どうやら早期の成立を望む議員が予想よりも多いようで、自民党が中心となり、請願が出されたようです。(国会の初日冒頭に提出された事を考えると、その本気度も伝わってきます。)
 
 青健法が通った場合、漫画やアニメ、特にゲームの暴力的表現への厳しい規制が予想されます。暴力的表現と言っても、規制の対象についてあまりにも煩雑であるため、この辺りはもう少ししっかりと議論を重ねるべきだと考えます。
 
 御存知の通り、現在日本では「青健法」や、「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律(以下、児ポ法)」などによって、アニメや漫画、ゲームといった私達の生活に馴染み深い文化を、法律で規制しようとする動きが強くなってきています。
 
 
 ■海外からも取材を受けました
 
 私としては、一方的に表現の自由を法規制していく動きには、当初から反対の立場を取り続けております。先日はアメリカでも有名な大学の一つであるデューク大学の大学院生である、ガルブレイス氏からインタビューを受けました。
 
  ガルブレイス氏は日本のオタク文化を研究されている方で、昨今の日本における表現の規制について疑問を抱き、このような動きが何故起こっているのかを研究されています。研究結果については、英語で世界的に発表されるようなので、私達の主張がグローバルに発信される日も近いのかもしれません。
 
 
 ■長崎県でのマンガ規制
 
 そんな中、長崎県ではある漫画が、条例で有害図書に認定されるという事態がありました。有害図書と認定された漫画に関しては、事実上書店で売ることは難しくなります。
 
 今回そのような有害図書と指定された漫画は筒井哲也氏の「マンホール」という作品です。この「マンホール」の一部のページについて、「青少年の暴力性、残虐性を著しく助長する」という理由のようです。確かに該当のページでは、グロテスクな表現を多少は用いてはいますが、これが何故「青少年の暴力性、残虐性を著しく助長する」のかは作者である筒井氏も、実際に漫画を拝見した私も、明確な理由がわからないという印象です。
 
 有害と認定されたページは全体の数ページのみで、そのシーンについても特別性描写などがあるわけではありませんでした。グロテスクな表現には違いありませんが、当然筒井氏もそのような表現を狙って書いているものですし、これを有害とするのであれば、似たような表現を用いるほとんど全てのものが規制の対象になってしまうのでは、と感じる内容でした。
 
 筒井氏の「マンホール」に関しては長崎県での条例指定なので、長崎県での販売は事実上難しい状態ですが、これを青健法に置き換えた場合、日本全体でこのような作品が全て規制の対象になる可能性があるということになります。これは本当に恐ろしいことです。
 
 青健法や児ポ法など、表現規制の足音は着々と近づいてきています。当然のことですが、何もかも全ての表現が自由ということではありません。しかし、筒井氏の「マンホール」のように、明確な理由や因果関係がわからないものを、一方的に法で規制する動きというのは、正に「臭いものにはフタ」の様相そのものです。
 
 今回の長崎県での動きも含めて、私は”本当の意味での表現の自由”を守るため、粘り強く戦っていきたいと思います。
 
 

【山田太郎氏の連絡先】(ご意見、ご質問、実現するべき政策等、ご連絡ください)

メール    :info@taroyamada.jp

ホームページ   : http://taroyamada.jp

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